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NFL選手からワイナリーのオーナーへ、ドリュー・ブレッドソー

ウドゥンビルのワイナリーを訪れると、別の事業で成功したオーナーの趣味が高じてワインを作り始めたという話をよく耳にします。スポーツ界でも現役引退後にワインビジネスに乗り出す選手は多く、NBAでは元ヒューストン・ロケッツのヤオ・ミン、元NASCARドライバーのジェフ・ゴードンなどが自身の名を冠したワインを作っています。今季マリナーズで捕手を務めたクリス・アイアネッタは2012年から元チームメイトのバーノン・ウェルズと一緒に「Jack」というブランド名のワインを作って販売中。いずれもナパ・バレー産です。
ワシントン州でワインを作っている州内出身選手もいます。NFLの元ニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック(QB)のドリュー・ブレッドソーはその一人。馴染みが薄い名前かもしれませんが、ワラワラ高校からワシントン州立大学を経て1993年のドラフトで全体1位指名を受けた大物選手です。ペイトリオッツは去年シーホークスがスーパーボウルで敗れた相手。この16年間チームのQBを務めているトム・ブレイディの前任者だったのがブレッドソーです。

©Andrea Johnson Photography 元ペイトリオッツQBのドリュー・ブレッドソー
©Andrea Johnson Photography
元ペイトリオッツQBのドリュー・ブレッドソー

ブレッドソーは元々ワイン好きで、現役時代からチームメイトにワインを贈ったり、銘柄を隠してワインテイスティングさせていたそうです。その中でも出身地ワラワラのワインが意外に好評で、2003年にはブドウ園用の土地を購入。2006年シーズンを最後に現役を引退すると、2007年から地元職人を雇ってワイン作りに着手しました。2010年に「Doubleback」というブランド名で2007年ビンテージのカベルネソーヴィニヨンを発売すると大成功。『ワイン・スペクテーター』誌から100点中95点の高評価を得て、その年のトップワイン100本の1つに選ばれました。
今月7日のマンデーナイト戦にはワインのプロモーションも兼ねてブレッドソーがセンチュリーリンク・フィールドに姿を見せました。シーホークスが対戦したのは、2001年にブレイディに先発の座を奪われたブレッドソーのトレード先となったビルズ。その翌週シーホークスはペイトリオッツと対戦し、ブレッドソーの古巣との対決が続きました。「地元チームと古巣の試合ではどちらを応援するのか?」と尋ねるとニヤリとするのみ。明言しませんでした。
ワインの購入方法は、ちょっと遠いですがワラワラのテイスティングルームまで行くか、メール登録して発売前に予約注文するかの2通り。予約注文なしでの購入は、時期によっては在庫がない場合もありますが、来年2月には2014年ビンテージのロゼが発売されるそうです。気になる方はぜひ今からメール登録を。

[スポーツウォッチング]