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バンクーバーとノースショアでチープに観光

読者の皆さんも、バンクーバーには何回か訪問済みかと思う。バンクーバー観光局によれば2017年に1泊以上した観光客は1,030万人に上る。観光シーズンたけなわの今、有名スポットは混み合い、ホテル代や入場料は跳ね上がる。たとえば4人家族でグラウス・マウンテンのケーブルカー、キャピラノ吊り橋に行けば、150カナダドルずつかかる。7・8月のダウンタウンは3つ星ホテルでも週末1泊400カ
ナダドル前後と、足踏みしたくなる値段。駐車代もばかにならない。でも9・10月はまだ天気も良く、週末を避ければお得に観光できる。
バンクーバーはもちろん、ライオンズ・ゲート・ブリッジを渡った北に位置するノースショアもおすすめ。北側に山脈が横たわり、美しい自然を望む。ホテルもリーズナブル。魅力的な穴場がいっぱいあるので紹介しよう。

●リン渓谷の吊り橋(ノースショア)
駐車も含めて入場無料。深い峡谷を眺めつつハイキングをしたり、川の広いプールで泳いだり。森の中にひっそり隠れたエコ・センターや、入口横に思わず寄ってみたくなるコーヒー店もあり、ひと休みできる。滝も見られて家族連れに最適だ。

有名なキャピラノ吊り橋の代わりに無料のリン渓谷へ整備が行き届いたトレイルは子どもでも歩きやすい
●ホースシュー・ベイ(ノースショア)
バンクーバー島行きなどがあるフェリー・ターミナルそばは、別荘タウンとなっている。レストランやカフェが湾沿いに並び、フェリーを利用しなくても、海を眺めながらフィッシュ・アンド・チップスなどを食べれば気分上々。
●ディープ・コーブ(ノースショア)
ライオンズ・ゲート・ブリッジの北側から東にMarine Dr.を通って車で30分弱行くと、波の穏やかな湾が広がる。海岸までの坂を下りる途中には、おいしそうなレストランやカフェも。ぜひ車を降りて、隣接する広い公園を散策してみよう。

ディープコーブではカヤックのレンタルもできる
●クイーン・エリザベス・クワリー・ガーデン(バンクーバー)
庭園と言えば、ビクトリアにあるブッチャート・ガーデンが有名だが、入園料が30カナダドル以上する。一方、採石場跡地に造られたこの庭園は無料。テニスコート北側に駐車して丘を上ると、バンクーバーが見渡せる展望台も。
クイーンエリザベスクワリーガーデンからはこれぞバンクーバーと頷かせるスカイラインが一望できる著名彫刻家ヘンリーモア作の彫像も必見だ
●シーウォール(バンクーバー)
バンクーバーのダウンタウンはスタンリー・パークを北西先端にした半島になっていて、「シーウォール」と呼ばれる遊歩・自転車道が整備されている。弁当持参で、途中の海の見える高台でピクニックをしよう。
散歩や自転車でシーウォールを楽しもう。イエールタウンから出発して、スタンリー・パークを
回り、カナダ・プレイスまでのコースがおすすめ
●デンマン通り(バンクーバー)
買い物にはブランド店が並ぶRobson St.も良いが、よりローカルなDenman St.も侮れない。カジュアルなレストランも多く、特に韓国・日本食が充実。価格競争が激しいせいか、食事がお得に楽しめる。ラーメン店もいっぱい。
デンマン通りには家族経営の韓国料理屋MDGなどこんな値段でやっていけるのと思うようなバリューの店がたくさん

[カナダで再出発]

武田 彰
滋賀県生まれの団塊世代。京都産業大学卒業後日本を脱出。ヨーロッパで半年間過ごした後シアトルに。在シアトル日本国総領事館に現地職員として39年間勤務。政治経済や広報文化などの分野で活躍。ワシントン大学で英語文学士号、シアトル大学でESL教師の資格を取得。2013年10月定年退職。趣味はピックルボールと社交ダンス。