イエローストーン国立公園
(アメリカ・ワイオミング州、
アイダホ州、モンタナ州)
1872年に国立公園として登録され、今年で150年を迎えたイエローストーン国立公園。ワイオミング州の北西端からアイダホ州とモンタナ州の端まで続く220万エーカーの広大な敷地に手つかずの大自然が残ります。冬季の道路規制がおおむね解除される5月末を狙って、6泊7日のロードトリップを決行しました。
州境の避暑地、コーダレーン++++++++++++++++++++++++++++++++++++
シアトルからI-90を東へ2時間ほど走ると、砂漠の風景へと移り変わる。コロンビア川を越えてすぐのフレンチマン・クーリーに寄り道をした。岩が壁のように連なる景色が圧巻! ロッククライミングで人気のスポットだが、滝やトレイルもあるので気軽にハイキングを楽しめる。夏は日差しが強いため、帽子と水分補給は必須。
さらにそこからスポケーンを通り過ぎ2時間半、アイダホ州第2の都市であるコーダレーンへ到着。湖に面しているかわいらしい街並みは、小さな軽井沢といった雰囲気だ。
アイダホ州に3店舗を構え、地元の食材を使った質の高い手作りアイスクリームを提供するパンハンドル・コーン&コーヒーにも、ぜひ訪れてみて欲しい。
ガーディナーで憧れのティーピーに宿泊++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コーダレーンから、イエローストーンの手前に位置する街、ガーディナーまでは車で約7時間。途中でモンタナ州ミズーラへ立ち寄る。モンタナ州に入るとプラス1時間の時差が生じるので要注意。
ミズーラのダウンタウンに位置するロースタリー併設のクライド・コーヒーで朝食とした。
さらに雄大な牧草地や山間をひらすら走り抜け、ようやく目的地が見えてきた。ネイティブ・アメリカンの住居として使用されていたティーピーと呼ばれるテントでのグランピング体験。大自然を背に宿泊できるのは国立公園旅の醍醐味と言えよう。テントの中はホテルのようなインテリアと設備で快適そのもの。夜間のキャンプファイヤーではスモアが提供され、ビールやワインも飲み放題だ。
イエローストーンでの過ごし方 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++
イエローストーンで過ごしたのは5日間。北エントランスから入園、南下しながら6つの名所(グランド・キャニオン、マンモス・ホット・スプリングス、ウエスト・サム、オールド・フェイスフル、グランド・プラズマティック・スプリング、ノリス)をめぐり、西エントランスから帰路に就くというプランだ。Wi-Fi環境は限られた施設のみ確保されている。最初にビジター・センターを訪問し、地図を手に入れよう。ホテルは効率と体力温存を重視するなら園内を、食事のバラエティーや価格を選ぶなら園外を選択したい。
ここを訪れずしてイエローストーンは語れないオールド・フェイスフル・インは、宿泊者以外も立ち寄りたいスポット。アメリカの国定歴史建造物に指定されている世界最大級のログハウスで、100年以上前に敷地内の木と岩を切り出して造られた。その歴史を肌で感じてみよう。地球上で最も活発な間欠泉が集中しているアッパー・ガイザー・ベイスンに隣接し、温泉など見どころもいっぱいのエリアは観光拠点に最適だ。
最後はスポケーン観光++++++++++++++++++++++++++++++++++++
シアトルまでの帰路は少し遠回りして、スポケーンの南に広がる穀倉地帯、パルース丘陵へ行ってみることに。一見すると波打つような地形が延々と続いているだけのようだが、高台からみるとこれが素晴らしい景色に!
あいにくの曇り空ではあったが、撮影ポイントのステップトー・ビュート州立公園では360度、見渡す限り広がる絵画のような絶景に思わず息をのむ。旅の締めくくりにふさわしい幻想的な風景を拝むことができた。
🚙シアトルからの行き方 ✈️
車で約12時間。北か西のエントランスを目指すのが一般的。空路では近隣のソルトレイクシティー国際空港、ジャクソンホール空港、ウエスト・イエローストーン空港などを利用できるが、そこからの公共交通機関はなく、レンタカー手配や現地ツアー参加が必須。
※6月に起きた洪水により、園内の一部が閉鎖されている可能性あり。最新情報の確認を。