ハードすぎる!
未経験がボルダリングに挑んでみた
シアトルの至る所にあるボルダリングジム。人工の壁に取り付けられたホールドといわれる岩に似せて作られた突起物をつたってロープ無しで登るというシンプルな作業ですが、これが意外と難しい。楽しくも、超絶ハードだった初めてのボルダリング体験をレポートしていきます。
取材・文:リー・ジャニス
なかなかハードルが高そうだと言われるスポーツの中にボルダリングは必ずあるだろう。高そうな器具が必要そう、落ちて怪我したらどうしよう、登り方のルールがややこしそうなどいろいろな声が聞こえてきそうだ。
今回訪れたハーフムーン・ボルダリングは靴を無料でレンタルしてくれるため、気軽に手ぶらで向かうことができた。ボルダリングは他のクライミングスポーツと違い、ロープを使わずほぼ身一つで行うため器具を使用しないところが特徴。入店前に3分ほどのオリエンテーション動画で注意事項を確認し、同意書にサインをしておき、登りやすい格好をあらかじめ着ておくと入店後、受付をすぐに済ませることができる。筆者はお試しでボルダリングがしたいと思っていたので通い放題のパスではなく、1日限定のシングルユーズパスを購入した。
まず目に留まるのは、登る際に必要な足の置き場の横にある月のマーク。動画でも軽く説明してもらえるが、最初に足をかける場所だという目印で、難易度を示すものである。月が増えれば増えるほど難易度が高くなるということだ。最高難易度の月5つに目がいくかもしれないが、初心者はまず月が1~3個のやりやすい岩から挑戦しよう。最初はてっきり岩の色が難易度を示すと思っていたが、そうでもないらしい。ただ、黒色の岩のルートは群を抜いて難しそうだった。他のルートだと5個以上はある岩が黒色の岩のルートには3つかそれ以下しかなく、飛ばないと無理なのではないかという距離に配置されていた。今回は無理をせずに、一番簡単な、あるいは足の置き場の多い登りやすそうなルートにひたすら挑戦をした。
しかし、簡単なルートをこなしていくもなかなか上まで辿り着けないことがわかった。頑張れば頑張るほど腕が疲れてくるため、踏ん張ることができなくなり、腕力の大切さを思い知る。ゆっくり休憩しながら取り組むことをおすすめしたい。また、必須ではないが、クライミング用チョークという白い粉を手に塗ることで飛躍的に登りやすくなるそう。全身隈なく鍛えたいが、単調な筋肉トレーニングではなく、楽しくアクティビティがしたいという人には良いきっかけになるかもしれない。このキツさとやり切った感にハマること請け合いだ。
124 N. 85th St., Seattle, WA 98103
営業時間:月木 7am ~ 10pm、火水金 8am ~ 10pm、土日 8am ~ 7pm
料金:シングルユーズパス一般 $25、23 歳以下 $22
☎️206-736-4596
www.halfmoonbouldering.com