Home 美容・健康 中高年に発症しやすい脊柱管...

中高年に発症しやすい脊柱管狭窄症

中高年に発症しやすい脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう、Spinal Canal Stenosis)をご存知でしょうか。
今回は、この症状について書きたいと思います。

一般的に椎間板(ついかんばん)ヘルニアはよく聞きますよね。
カイロプラクティックが初めての患者さんも、問診時に「腰にヘルニアがある」「頚椎にヘルニアがあると言われた」と話します。
ですが、「どこで診断を受けましたか?」「脊椎の何番目にヘルニアがありますか?」と問い返すと、わからないとのこと。詳しく聞くと、長年頚椎や腰椎に痛みがあり、また神経痛や放散痛があるので周囲からそう言われた、または自分で症状を検索してその結論に至ったということが多いのです。

最近では病院に行かずとも「ディスク」や「ヘルニア」という言葉が聞かれるようになり、誰にでもあり得る症状で、軽い痛みや放散痛なら病院に行く必要がないと思う方もいるようです。
実際、病院に行っても特に問題がなかったり、レントゲンを撮っても異常はなかったりする場合は少なくありません。
しかし、必ずしも痛みと症状が比例するとは限らず、痛みを我慢できても、脊椎の状態が悪いケースがあります。
また、ディスクと言っても単純に退化や変質からくるもの(症状が徐々に悪化)から、関節の空間が狭くなってディスクが圧迫されるもの(Bulging Disc、Herniated Discなど症状が急激に悪化)、また今回紹介する脊柱管狭窄症のように手術を要するかもしれないのです。

脊柱管狭窄症とは、脊椎の中を垂直に伸びている脊髄(Spinal Cord)を守るために構成されている骨のトンネルが何かの影響で空間が狭くなり圧迫されている症状。
原因としては、長年の悪い姿勢や脊椎のケガなどがありますが、遺伝的な要素も多くあります。ほとんどの場合は脊髄が圧迫されるまで発見されにくく、痛みを緩和しながら現状を維持するか、手術が必要になります。

最近はいろんな情報が簡単に入るので軽視しがちですが、痛みの原因は一般的なものからレアなものまであります。
ぜひクリニックで検診を受けてください。

朴俊秀 (パク・ジュンス)
韓国(ソウル)生まれ。5才から中学卒業まで日本で育ち、高校からはアメリカで過ごす。 Southern California University of Health SciencesでDoctor of Chiropracticを専攻、VA Greater Los Angeles Health-care Center、VA Sepulveda Ambulatory Hospital 等の総合病院で、Professional Health Trainingを取得。 アクアセラピー(水中リハビリエキササイズ)のインストラクター等、リハビリの経験も多数。 Best Care Chiropractic 32020 1st Ave. S., Suite 114 Federal Way, WA 98003 ☎ 253-838-2744