今月は手に入れ易い身近なハーブを使っての体調管理のお話です。精油(エッセンシャルオイル)は植物の力を凝縮したもので、とてもパワフルで有効なものなのですが、難点と言えば、本物かどうかが見分けにくく、購入する時にそれなりの知識が必要なことでしょう。その点、食用ハーブはスーパーで簡単に手に入ります。今回はバジルとディルを取り上げましょう。
バジルは園芸店の鉢植えでもスーパーでも手に入れられる馴染みのハーブです。味や香りが好きな方も多いと思いますが、「効能は?」と聞かれると案外知らない方も多いのではないでしょうか。バジルの成分は、β−カロテン、サポニン、タンニンなどで、主に消化器系に働きかけるハーブといえます。腹痛や吐き気、お腹の膨張感、便秘、消化促進などに効果的です。消化不良が気になる時には生のバジル、お腹がガスで張る時は乾燥バジルをそれぞれティーにして飲んでください。妊娠中の多量摂取は避けましょう。
「ディル」も入手しやすいハーブです。成分は、タンニンやオイゲノールなどで、これも消化促進や胃けいれん、便秘などに有効で、葉だけでなく種も使えます。種は、少しすりつぶしてティーにして飲むと、大腸の不具合を整える効果が期待できます。又、母乳の出を良くする効果もあります。生の葉はポテトサラダ、ピクルス、タルタルソースなどに入れると優しい香りが楽しめます。
私は座りっぱなしの仕事のせいか、お腹が張ることが多いのですが、バジルの葉でいれたハーブティーは緩やかに症状を改善してくれるので、時折飲んでいます。手軽なのでぜひお試し下さい。
バジルのジュノベーゼ(バジルソース)
- 生のバジル葉 3カップ
- ガーリック 3かけ
- 松の実(Pine nuts) 1/3カップ
- パルメザンチーズ 1/2~3/4 (好みで量を加減)
- オリーブオイル 1/2~3/4 (好みで量を加減)
- 塩コショウは味を見ながら少々。
上の全部の材料をミキサーでブレンドします。
作って保存する時は、表面にオリーブオイルで膜を作るようにしておくと変色を避けられます。1週間以上保管の場合は冷凍を。
ガーリックトースト、パスタソース、またはカルパッチョのソースにしても美味。
[フィトアロマ]