今回は、ハーブの成分をアルコールに抽出して使う体調管理の方法をご紹介します。精油は、水蒸気や圧力を使って植物の成分を抽出したもので、入手するには購入するしかありませんが、今回ご紹介する「チンキ」はハーブをウォッカなどのアルコールに漬けて有効な薬効成分を抽出する方法なので、家庭で簡単に作れるうえ、きちんと消毒したガラスビンで作ると1年~2年は冷暗所で保存可能で便利です。
これから冬になり、風邪や体調の崩れなどが起こりやすい時期となります。また、仕事や帰省などで飛行機に乗る場合、機内はとても乾燥しているのでウイルスの活動も活発となり、風邪に罹患するリスクも増えます。そんな時、チンキは持ち歩けて、手軽に使えるのでおすすめです。
今回は、エキナセア、ミントのチンキのご紹介です。エキナセアの代表的な効能は免疫力を高めることです。風邪やインフルエンザの症状を改善し炎症を押さえる効果が期待できます。また、ちょっと疲れた時にも使える優れもののハーブです。
ペパーミントは、乗り物酔いはもちろんのこと、食べ過ぎや胃のもたれを改善する効果が期待できる他、外から戻って来た時にうがいに使用すると殺菌効果があります。
<チンキの作り方>(ドライハーブ使用)
材料:
- エキナセア(ビンに対して1/3程度) アルコール度数40度以上のウォッカ(ビンの口までの量)
- ペパーミント(ビンに対して1/4程度) アルコール度数40度以上のウォッカ(ビンの口までの量) *ビンはピクルスのビンでもジャムのビンでもOK
作り方:
1.煮沸、またはアルコール消毒したビンにハーブを入れ、さらにウォッカをビンの口まで入れて蓋をする。
2.冷暗所で2~3週間保管し、成分が出やすいように毎日1回ビンを上下に振って混ぜる。
3.ざるやガーゼでハーブを漉し、消毒済みのスポイト付きガラスビンに入れて出来あがり。
使い方はいろいろありますが、簡単なのは180mlの白湯に数滴垂らして飲む方法です。子どもには、湯呑みに熱湯を入れてチンキを数滴加え、そのまま常温になるまで冷ますとアルコールが飛ぶのでいいでしょう。