最近、「腸内環境を良くすることで体調を整えよう!」といった情報をよく目にします。便秘は百害あって一利なしと言われ、便秘と大腸ガンの因果関係はまだ科学的には証明されていませんが、お医者様の中にはその関連性は捨てきれないと考える方が多いそうです。素人から見ても、おなかが重くすっきりしない日は、肌の状態にも影響しているように思えます。便秘は解消するに越したことはありませんが、そう簡単にいかないのも事実。ハーブは薬と違って、体質を改善しながら緩やかに作用していくので、即効性を得られるとは限りません。しかし、何兆とある腸内細菌の中の善玉菌と悪玉菌のバランスを整えていく効能はあるだろうと考えられています。同時に、抗酸化作用や他の様々な有益な薬理作用も期待されるので、便秘のみならず腸内を整える意味でも試してみてほしいと思います。
ちなみに、便秘改善のハーブといえば「センナ」を思い浮かべる方もいるかもしれません。センナは、即効性はあるものの大腸を刺激するため、飲む量によっては腹痛、吐き気、下痢を引き起こすこともあり、常習性も高いのでおすすめできません。私も若い頃センナを使用したことがあります。強い腹痛を伴い、便秘薬よりも強力な効き目でビックリしました。下痢を起こすようでは体に負担がかかってしまいます。「ハーブだから効き目は穏やか」という考えは間違いで、中には激しく作用するものもあるので注意が必要です。
今回ご紹介するのは、直接的に腸を刺激するものではありませんが、簡単に手に入り作用が穏やかで、飲むことにより改善を見込めるものです。
ハーブの種類:バードック(ごぼう)、ローズヒップ(ビタミンC)、ペパーミント(ガスの改善)、マテ、フェンネル、ダンデライオン(タンポポ)など。
いずれもティーバッグで販売されています。この中から3種ほどをブレンドし、朝もしくは食間に飲んでください。また、精油のマジョラム、フェンネル、ローズマリー、オレンジスイートのいずれか2種を合計4滴、10mlの植物油に入れて、時計回りに下腹マッサージをすると効果的。
[フィトアロマ]