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カイロ体操

今回は、タコマのアガペアクティビティーセンター(Agape Activity Learning Center:以下、アガぺ)で私がインストラクターをしている、カイロプラクティック体操(以下、カイロ体操)について話したいと思います。
カイロ体操はカイロプラクティックの哲学に基づいた運動法で、カイロプラクターが、主に患者さんの治療を目的として教えるものですが、私はアガぺのクラスに参加される老若男女を対象に、誰でも簡単で効率的にできる運動法を自分なりに工夫して、ラジオ体操のような感覚で楽しく運動しています。
その中のいくつかの運動法を紹介したいと思います。まずはエクササイズボールに座った状態で背筋を伸ばす運動(図1)。

図1
図1

これは近年最も多い上位交差症候群(Upper Crossed Syndrome)と呼ばれる、猫背で頭も前のめりになり、腕が内側に回ってる状態(図2)の矯正運動です。この状態が長期間続くと、頭痛、肩凝り、疲れやすい、呼吸がしづらい、などの症状がでてきます。

図2
図2

「自分はこんな姿勢をしていない」と自信をもって言える人がどれくらいいるでしょうか。これを予防し、姿勢のせいで弱くなった筋肉を鍛えるのが図1の体操です。ボールに乗って行うとバランス感覚も一緒に向上します。背筋をピンと伸ばして、顎を軽く引き、肩甲骨を寄せて、腕を外側におおきく回します。この状態を維持しつつ深呼吸を何度もして下さい。時間は長くやればやるほど効果的です。
次に肩の運動を紹介します。アガぺでは図3のように、立ったまま腕をブラブラと交互に振る運動をしています。「これが肩の運動? 腕の運動じゃないの?」と思われるかもしれませんが、これは安全な肩の運動法です。

図3
図3

 

腕は曲げずに真っ直ぐ振ります。そして遠心力を利用してできるだけ腕の力を使わずに肩の関節を徐々に大きく動かすのがコツです。
最初は前後に、そして左右、最後に腕を大きく回します。この時に腕は常に肩よりも高く上げないことが大切です。そして、腕を振る時に腰を一緒に振らないのがポイント。腰を一緒に回してしまうと、肩の動きが減るからです。この運動は四十肩や五十肩などの予防にもなります。目安としてはセットで30回ずつやるといいのですが、最初は無理をしないで自分のペースで続けて行くのがいいでしょう。

[パク先生カイロプラクティック]

朴俊秀 (パク・ジュンス)
韓国(ソウル)生まれ。5才から中学卒業まで日本で育ち、高校からはアメリカで過ごす。 Southern California University of Health SciencesでDoctor of Chiropracticを専攻、VA Greater Los Angeles Health-care Center、VA Sepulveda Ambulatory Hospital 等の総合病院で、Professional Health Trainingを取得。 アクアセラピー(水中リハビリエキササイズ)のインストラクター等、リハビリの経験も多数。 Best Care Chiropractic 32020 1st Ave. S., Suite 114 Federal Way, WA 98003 ☎ 253-838-2744