前回に続いて、骨盤と足の長さの違いについて話したいと思います。
股関節は骨盤と繋がっているため、骨盤がゆがむと左右で足の長さが違ってしまい( 図1)、そのままで立つと膝や足首にも悪い影響を与えます。いくら真っ直ぐ立とうとしても、骨盤のゆがみを失くさない限り治りません。
そこで今日は、家でも簡単にできる足の長さの確認法を紹介します。これは自分1人ではできないので、誰かの助け(以下、ヘルパーと呼ぶ)が必要になります。
まず、うつ伏せに寝ます。この時に真っ直ぐ寝ているかどうか、ヘルパーに確認してもらいます。真っ直ぐであれば、ヘルパーは軽く両足首を引っ張ってから足のかかと、またはくるぶしまでの足の長さを確認(図2)。次に、うつ伏せのまま膝を90度程曲げて、かかとの高さを確認します(図3)。
以上の確認法の結果は次のようになります。
- うつ伏せの時には両足の長さが同じで、膝を曲げた時に左右で異なる場合
―骨盤のゆがみがあると思われます。 - うつ伏せの状態で左右の長さが違っていて、膝を曲げると長さが左右逆になった場合
―骨盤のゆがみが疑われます。 - うつ伏せで短かった方の足が、膝を曲げた後も短い場合
―骨盤のゆがみではなく先天的なものか、もしくは骨盤とは関係ない影響で短くなった可能性があり、骨盤の矯正では治らない可能性が高くなります。
結果が3番だった方は、違うテストをしてみましょう。仰向けに寝てヘルパーに足の長さを整えてもらいます。この時に太ももや足の骨の長さの違いを確認してください。図4のようにヘルパーが足元から見て足の骨の長さが異なっている場合や、横から見て太ももの骨の長さが違う場合は、骨の長さ自体が左右で違っていることになります。
前回も話した通り、左右で足の長さが1㎝以上異なる場合は足の義肢装具が必要になりますので、専門家のアドバイスを受ける事をおすすめします。
[パク先生カイロプラクティック]