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続・身体のコーディネーション向上のために

バランス感覚、筋肉の調整、身体の動きの協調性、そして脳と身体のコントロールの一致などを表す、コーディネーション(Coordination)という言葉があります。その向上のために、前回は眼球の可動範囲を上げると同時に目と脳のエクササイズができる運動を紹介しました。今回は、全体のバランス感覚と身体のコントロールを良くする運動です。

まずは,左右の足を一直線上に合わせて、真っすぐ歩くエクササイズ。右足のかかとと、左足のつま先が、前後に延長線上になるようにして歩きます。綱渡りをイメージするとわかりやすいですね。普段、こういう歩き方はしないので、最初は足元を見ながらでも、慣れてきたら目線をいつも通りの位置にして歩いてください。普段の散歩やハイキングでもそうですが、足元が安全な場合は目線をでき
るだけ下げずに歩くほうが健康的で、首の負担(ストレートネック)も減らせます。真っすぐな廊下や、引かれた線がある公園、トラックなどで、数メートルほど下を見ないで歩き、線をはみ出していないか確認すると良いでしょう。個人差はありますが、数メートルくらいなら、驚くほど短時間で上達するはず。足元を見ないで線を大きく外さずに十数メートルほど歩けたら、バランス感覚と身体の動きの協調性、つまりコーディネーションが良いということになります。いきなりできる人となかなかできない人がいますが、持続させるには練習が必要。スポーツなどで、飲み込みが早くても練習なしでは上達しないのと同じです。逆に言うと、最初は上手にできなくても落ち込む必要はありません。徐々に少しずつやるのがコツです。

次に、写真のように両足を前後に付けた状態で立ちます。両足とも交互にやるので、最初はどちらの足が前になっても構いません。まずは背筋を伸ばして、まっすぐ立つことに集中します。両手を伸ばしてバランスを取るのもOK。安定したら目をつぶります。そして5秒ほどバランスを保ちます。この運動も利き足や、体重移動の関係で、やりやすい方、そうでない方があるかと思いますが、交互に
やることで双方のコーディネーションの上達につながります。

医療ジャーナルによると、バランス感覚が良い人は脳が活発で、アルツハイマーなどの病気になりにくいとあります。つまり、コーディネーションの運動は脳のエクササイズにもなるということですね。

朴俊秀 (パク・ジュンス)
韓国(ソウル)生まれ。5才から中学卒業まで日本で育ち、高校からはアメリカで過ごす。 Southern California University of Health SciencesでDoctor of Chiropracticを専攻、VA Greater Los Angeles Health-care Center、VA Sepulveda Ambulatory Hospital 等の総合病院で、Professional Health Trainingを取得。 アクアセラピー(水中リハビリエキササイズ)のインストラクター等、リハビリの経験も多数。 Best Care Chiropractic 32020 1st Ave. S., Suite 114 Federal Way, WA 98003 ☎ 253-838-2744