今回は赤ちゃんのおむつ替え時に、カイ ロプラクティック学的に気を付けたいことをお話しします。 まずは人体の脊椎について簡単に説明します。
脊椎は横から見るとクネクネと曲がっています。子どもの脊椎は形としてはほぼ完成していて、大人の脊椎と比べ てみてもほとんど同じです。この形状になるには12~18カ月ほどかかると言わ れています。その理由としては、この形が偶然にできるのではなくて、赤ちゃんがハイハイしたり、座ったり、歩き出したり、そうしたタイミングに合わせて必要な形状に発達していくからです。では、まだ1 歳になっていない赤ちゃんの脊椎はどうなっているのでしょうか。
1歳にもなると完成形に近いのですが、 まだ1歳になっていない赤ちゃんの脊椎は未完成なので、いくつか気を付けるべき動作があります。そのうちのひとつが、おむつ替え時の姿勢です。赤ちゃんを仰向けに寝かせて、両足を宙に浮かせるのが一般的ですね。おしりなどを拭ってあげるときは、足をかなりの高さまで上げることがありますが、これは要注意。まだ骨盤のカーブができておらず、脊椎が弱い赤ちゃ んには、相当の負担になります。そして、 首や背中に負担をかけるだけではなく、赤 ちゃんの内臓にも悪影響を与えるという研究データもあります。1歳未満の赤ちゃんのおむつを替えるときは足を上にあげるのではなく、体を横に転がしながらしてあげるのが理想的です。
私の娘も2歳なので、おむつ替えの大変さはよく分かります。忙しいときや赤ちゃ んが泣いているときは、ついついやりやすい方法になってしまいがちですよね。しかし、子どもの脊椎の形が構成されるのはこの期間しかありません。できれば、理想的なやり方でしてあげたいものです。
[パク先生カイロプラクティック]