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感情と痛みの関係性

最近はすっかり暖かくなり、冷たかった風も涼しく感じられ、日差しが強い日は少し暑さを覚えるほどです。サマー・タイムも始まり、仕事が終わる時間帯でも太陽が見られるのはうれしいですよね。日頃から常々思っていることですが、冬から春にかけては、患者さんの痛みがグッと減っていきます。これは実際に患者さんたちとのコミュニケーションを通しても実感できます。逆に、秋から冬にかけては、回復が遅い感じがします。暖かいと関節痛が減ったり、筋肉がリラックスできたりというのもあるでしょうが、それよりも重要なのは活動時間が増えることと、気持ちが明るくなるという要素。今回はこの気持ち(感情)と痛みについて話したいと思います。

「病は気から」という言葉もありますが、本当に気持ち次第で痛みが変わるのでしょうか? この関係性を証明するのは難しいことですが、少しリサーチすると、これらの研究をたくさん目にしますし、医療ジャーナルも多くあります。痛みを発するのも、感情を発するのも、脳が神経を通して行います。ですので、生理学的にもこのふたつは深くかかわっていると見られています。たとえば、デューク大学で行われた、慢性的な痛みを持つ60人へのブラインド・テストでも、痛みの数値を大きく表した人たちは、怒りやイライラなどの感情要素が多い結果となっています。

前回のコラムでも書きましたが、活動量が減ると身体がだるくなり、モチベーションも下がります。その結果、気持ちが沈んで、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)などの場合、うつ症状につながることもあります。ですが、できる範囲で少しでも活動量を増やすと、達成感が出てモチベーションが上がり、症状の改善につながるというケーススタディも多くあります。

普段生活していると、一定の動きだけをしがちになります。意識して特定の運動をしない限り、関節の全可動範囲を使うのは難しいでしょう。可動範囲が少ない関節は筋肉もコリやすく関節の変質にもつながります。長い間、運動をしていない場合、あるいはケガが不安でどんな運動をしたら良いかわからない場合、カイロプラクティック・ケアを試してみてください。

カイロプラクティックでは、脊椎を矯正する以外にも、日頃の姿勢を改善する方法や、自宅でできる簡単な運動、ダイエット(栄養)の助言など、痛みの改善につながる方法をアドバイスしています。何か健康のために始めてみたいという方は、暖かくなったこの季節にスタートしてみるのはどうでしょうか。ただし、痛みやケガがある方はまず、医師に相談してからにしましょう。

[パク先生カイロプラクティック]

朴俊秀 (パク・ジュンス)
韓国(ソウル)生まれ。5才から中学卒業まで日本で育ち、高校からはアメリカで過ごす。 Southern California University of Health SciencesでDoctor of Chiropracticを専攻、VA Greater Los Angeles Health-care Center、VA Sepulveda Ambulatory Hospital 等の総合病院で、Professional Health Trainingを取得。 アクアセラピー(水中リハビリエキササイズ)のインストラクター等、リハビリの経験も多数。 Best Care Chiropractic 32020 1st Ave. S., Suite 114 Federal Way, WA 98003 ☎ 253-838-2744