時々、10代の子どもを持つ患者さんから、カイロプラクティックの矯正を受ければ子どもの身長が伸びたり、成長の助けになったりするのか聞かれます。答えは「はい!」ですが、補足の説明が必要です。今回はカイロプラクティックと子どもの成長について話したいと思います。
子どもの成長を大きく左右する2つの要素が、遺伝子と環境です。遺伝子は両親から受け継ぐので、どうしようもありませんが、環境はある程度の努力とサポートによって大きく変わります。以前、とある医療ジャーナルに、子どもの成長に親の遺伝子は30%ほどしか関与せず、残りの70%は環境だ、という内容がありました。これはサンプル数がそれほど多くなかったので、あまり参考にはなりません。しかし、私個人の場合、父親が170センチ弱で母親が160センチ弱なのに、185センチまで成長したので、環境の影響は大きいと思います。
環境をさらに詳しく分類してみましょう。
- 栄養バランスの良い食事(カルシウム、ビ タミン、プロテインなど)
- 睡眠(成長ホルモンは熟睡時に多く出るとのこと)
- 運動と活動(ほとんどのスポーツが成長の助けになりますが、ウエイトリフティングなど重いものを持つ運動は良くないと言われています)
- 良い姿勢(カイロプラクティックで脊柱側弯症や歪んだ脊椎の矯正が効果的)
このように、環境とひと口に言ってもいろいろな要素があります。喫煙をしたり(副流煙など受動喫煙を含む)、コーヒーをたくさん飲んで睡眠時間が短縮したりと、気を付けるべき点も多くあります。
以前、当コラムでも書きましたが、カイロプラクティックのケアだけを受ければ、痛みがなくなったり、ケガが治ったりするのではありません。なぜケガをしたのか、その原因を探って、日常生活を改善したり、脊椎の矯正を通じて免疫や治癒力を上げたり、ゆがみをなくしてケガをしにくい身体にするのが、治療の主な目的です。よって、栄養のアドバイスや運動療法も欠かせません。
姿勢が良くなると、食後の消化や、睡眠の質の向上につながり、また運動してもケガをしにくい身体になりやすいので、間接的にカイロプラクティックが成長に大きく関わっていると言えるでしょう。
個人差があり一時的ですが、脊椎の矯正前後で身長が1~3センチほど伸びるケースも実際に目撃しています。脊椎のゆがみをなくし、本来の身長を取り戻したのだと言えるでしょう。
[パク先生カイロプラクティック]