カイロプラクティックの治療を定期的に受ける場合、保険でカバーできるかどうかはとても重要です。そこで今回は、案外知られていない保険とカイロプラクティックケアの関係について話したいと思います。
最近の保険はプレミアムやベネフィットがあまりにも色々ありすぎて、自分で加入している保険でどんな治療が受けられるのか知らない、という患者さんが結構いらっしゃいます。
先月、偶然通りかかって来院された男性の患者さんが「腰が痛いので、1回いくらなのか知りたい」と尋ねられたことがあります。そこで、「何か保険をお持ちですか?」と聞いたところ「○○という保険に入っているけど、カイロプラクティックは受けられないと思う」という答え。そこで保険会社に問い合わせると、1年に20回カイロプラクティックを受けられて、Co-pay(自己負担分)は1回で$10という比較的優れたプランをお持ちでした。それを伝えると「自分には高いDeductible(保険給付開始前の定額控除)があるので、今まで1回も使ったことがない」とのことでした。
ここまでを説明しますと、Deductibleというのは、保険会社に治療費を払ってもらう前に個人が負担しなければならない金額で、これが年間で$1000以上だとかなりの負担になり、できるだけ保険を使わないということにもなります。しかし実はこのDeductible、総合病院などで医師に診察を受ける場合はあてはまりますが、カイロプラクティックには該当せず、Co-payだけで済む場合がほとんどです。Co-payは一回の診察や治療時に患者さん個人が負担する金額のことで大体$10から$30くらいが一般的です。またCo-Insurance(共同保険)というものもあり、例えばこれが30%だった場合、Deductibleを払っても、さらに治療費の30%は個人が負担するというものです。
このように、保険が使えるかどうか、使えるとしても個人の負担がいくらなのか、または何%なのかを知らない方が多いようです。しかし、調べ方は簡単です。まず、保険会社のホームページに登録すると、何回受けられるのか、Deducibleが該当するのかなど、すぐに全ての情報をウェブサイトで見ることができます。
ちなみに、制限回数やCo-payがないといった保険も存在します。また、カイロプラクティック自体を受けられない保険もあります。また、保険カードの裏に記載された番号に電話して、顧客センターに問い合わせることもできます。
保険関連の話を英語で話すのは難しい、またはどんなことを問い合わせればいいのか分からないという場合は、クリニックに保険の情報を提供して、そこから保険会社に確認してもらう方法があります。
まだ確認をしたことがない方は是非、保険のベネフィットを活用してみて下さい。
注:カイロプラクティックでもDeductibleがあてはまる場合もあるので、保険や個人のプレミアムごとに確認が必要です。
[パク先生カイロプラクティック]