以前、正しいストレッチの順番について書きましたが、今回は具体的な例を使って、正しいストレッチの仕方について説明したいと思います。
ストレッチの仕方は筋肉ごとに違います。
今回、紹介するのは、肩凝りの原因の一つとして最も一般的な僧帽筋(Trapezius)と、腰痛と関係が深い膝屈曲筋(Hamstring)のストレッチです。多くの人が、一度は凝った事があるとか、いつも凝っているというのがこの2つの筋肉(図1、2参照)ですが、正しいストレッチの方法はあまり知られていません。
ストレッチも健康維持の方法の一つであり、治療法としても使われますから、人体の仕組みについてある程度の知識がないと効果が薄れるだけでなく、下手をするとケガをしかねません。図3、4を見ると筋肉がどのような形でどの骨に付いているのか分るはずです。
まず僧帽筋から説明します。この筋肉は背中の方から始まり、肩甲骨を通って頭の方まで伸びています。
ストレッチをするには背筋をピンと伸ばし、肩も動かないように、手で何かを掴んで、頭の後方をストレッチします(図5)。
一見すると頭か腕のストレッチにも見えますが、これが肩のストレッチになります。
次に膝屈曲筋のストレッチです。この筋肉は膝の下から始まり、骨盤の骨に伸びています(図4)。
これも腰をピンと伸ばして膝を曲げず、骨盤ごと上半身を傾けながらストレッチさせます(図6)。
このストレッチでよく見られる間違いが、腰も曲げてどこまでも胸を膝に近づけようとするものです。こうするとストレッチ中に腰のケガをしかねません。
正しく理解する事で、より効果的に安全にストレッチができるようになります。ぜひ、試してみて下さい。
[パク先生カイロプラクティック]