これから毎回、専門的な用語や難しい人 体の話抜きで、カイロプラクティックについて分かりやすく説明をしていきたいと思います。
ところで、カイロプラクターとは何をする人でしょう?
まずここに、右膝と左肩の関節が悪く、 動作に痛みを伴うと言っているおじいさんがいるとしましょう。過去に大きな怪我や事故をしたことはなく、遺伝的(先天的)な問題もありません。一般的な仕事をして、適度な運動と適度な食事、そして適度な休息をとったごく普通の、いわば健康的な人です。彼は自分の右膝と左肩の関節が良くないのは歳のせいなので仕方がないと思っています。家族も「おじいちゃんはもう歳だものね、膝や肩が悪くなっても仕方ないね」と思っているようです。よく聞く話ですよね。ほとんどの人がこの話を聞いても何も疑問に思わないでしょう。でも僕はこう尋ねます。「歳のせいなら、なぜ痛いのは右の膝と左の肩なのでしょう? 反対側が痛くないのはなぜ?歳のせいで痛くなるのなら、何歳からが歳なのでしょうか?」
お気づきの方もいるかと思いますが、このおじいさんの膝と肩は、確かに加齢による変質(Degeneration)もあるかもしれませんが、左右の関節の摩耗の仕方が違うのは、根本的なケア、またはメンテナンス不足によるものです。「怪我もしてないのに何のメンテナンス?」と思われるかもしれませんね。車を運転する方なら、タイヤのローテーションをされた記憶があると思います。交通事故にあわなくても、ローテーションをしないとタイヤの片方だけおかしな摩耗の仕方をします。これは車の形状や重さ、日頃よく運転する道路のコース、またはアライメントの具合によって摩耗の速度が変わるからです。
人間の生活習慣でも、自分では真っ直ぐ 立っているつもりでも左右どちらかに体重が偏る場合がほとんどです。また真っ直ぐ歩いているつもりでも後ろからみるとギクシャクしている場合も多々あります。この積み重ねが数年、長い時には何十年と続くと、身体のあちこちに無理が生じてきます。これは単に歳だけの問題ではありません。関節や背骨は消耗品ですから、遅かれ早かれ消耗していきます。ならば、その消耗の速度を遅らせるメンテナンスが必要なのです。
さてここで、冒頭の質問への答えです。カイロプラクターとは、脊椎、関節、そして 神経、筋肉、骨(Neuro-Musculo-Skeletal)のメンテナンスをする専門家です。メンテナンスの方法としては、背骨や骨盤の矯正、正しい姿勢の指導、偏った筋肉のコリをほぐすマッサージ、弱い体幹筋肉の強化、不安定な関節のテーピングなど多岐にわたります。知れば知るほど、カイロプラクティックが、生活の身近な部分と関わりがあることがわかってきます。
[パク先生カイロプラクティック]