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受動的なストレッチと能動的なストレッチ

以前、スタティック(Static)とダイナミック(Dynamic)、2つのストレッチについて紹介しました。軽くおさらいしますと、スタティック・ストレッチは身体の動作がほとんどなく、座った状態や立った状態で手足や首、あるいは太ももやふくらはぎなどの筋肉を伸ばすストレッチです。小・中学校の体育で先生が前に立って、みんなで「いち、に、さん、し!」と準備体操をするイメージです。対照的にダイナミック・ストレッチは、グラウンドやトラックなどで軽くスキップしたり大股でゆっくりと歩いたり、歩く途中で足を高く蹴り上げるなど、アスリートが試合前に行うイメージがあります。今回はダイナミック・ストレッチの中でも、受動的(Passive)、能動的(Active)な各方法について話したいと思います。

受動的なストレッチは、筋力を直接使わないストレッチ方法です。つまり、誰かが助けてくれる場合などが当てはまります。また、写真のように左手首や左指をストレッチするとき、自分の右手で左手をサポートする場合も受動的なストレッチと言えるでしょう。一方で能動的なストレッチは、左手首を左手自体でグッグッとストレッチする場合を指します。見かけたことがないとピンと来ないかもしれませんが、写真のストレッチを右手の助けなしで行うところを想像してみてください。

ほとんどの方が、ストレッチを受動的な方法で行っていると思います。もちろん、これだけでも筋肉はほぐれますし、けがをしているときも安全です。ですが、けががない場合では能動的なストレッチがより効果的であると医療ジャーナルには記されています。最近では、両方のストレッチをミックスするケースも多いようです。

いずれにせよ、運動やストレッチを長期的に行う場合、できるだけバリエーションを増やすと効果的です。いつも同じことばかりやっていると、身体が特定の動きに順応していき、当初ほどの効果が得られない場合が多々あります。もちろん、特殊なトレーニングに向けた集中的な筋力運動や反復運動などは例外ですが、日頃の健康のために行う場合は、飽きが来ないようにバリエーションは必要です。もし、ストレッチが以前ほど効果がないと感じているなら、ぜひ受動的、能動的なストレッチ方法を交互に試してみてください。

朴俊秀 (パク・ジュンス)
韓国(ソウル)生まれ。5才から中学卒業まで日本で育ち、高校からはアメリカで過ごす。 Southern California University of Health SciencesでDoctor of Chiropracticを専攻、VA Greater Los Angeles Health-care Center、VA Sepulveda Ambulatory Hospital 等の総合病院で、Professional Health Trainingを取得。 アクアセラピー(水中リハビリエキササイズ)のインストラクター等、リハビリの経験も多数。 Best Care Chiropractic 32020 1st Ave. S., Suite 114 Federal Way, WA 98003 ☎ 253-838-2744