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ミカンは捨てるとこなし

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この時期は日本のコタツの上にほぼ必ずあった「ミカン」が店頭に並び始めます。アメリカではマンダリンやサツマ(Satsuma)という名称で販売されています。寒さで免疫が下がりやすく暖房で乾燥する冬は、風邪が流行する時期でもあります。ミカンには豊富なビタミンCや抗酸化成分が多く含まれ、風邪にはありがたい限り。ミカンの実の薄皮や白い筋にもビタミンPが含まれています。ビタミンPは血管壁の強化、中性脂肪の減少効果が期待でき、ビタミンCの吸収の補助をするうえ、食物繊維も入っていますからできれば一緒に食べてください。また、健胃作用もあるので食欲促進作用も。これはオレンジの精油の効能にも通じます。
さて、今回は実ではなくミカンの皮のお話です。薄皮は食べる方もいると思いますが、外皮は捨てるのが普通。でもそれが大切なお茶になるのです。お茶やハーブに使うのは外皮を乾燥させたもので、漢方での名前は「陳皮(チンピ)」、ハーブ名は「オレンジピール」です。陳皮は薬効が高く簡単に手作りできる、ありがたいものです。外皮のオレンジの色素にはβクリプトキサンチンという成分が含まれ、骨粗鬆症や抗がん作用が見込まれる研究も。体を温め血の巡りを良くする効果があり、咳や痰を鎮め、胃炎、胃のもたれの改善も期待できます。市販されていますが、時間はかかるものの家庭で簡単に作れるのでこの冬は手作り陳皮にトライしてみては。

<作り方>
外皮をそのまま使うので、できればオーガニックのマンダリン、ミカンを用意。そうでない場合はよく洗ってください。
皮をむきます。白い部分はそのままでOK。(実はいつも通り食べてください)皮は適当にちぎり、ザルに広げてカラカラになるまでよく乾燥させます。
ガラス瓶などで保管。乾燥剤があれば一緒に入れておくといいでしょう。完全に乾かさないとカビが生えるので気をつけて。注意点はそれだけです。

<使用方法>
お茶なら急須に細かくした陳皮を適時入れ、熱湯を注いで5分程度おいて飲みます。皮も一緒に食べて構いません。ガーゼに包んでお風呂に浮かべると香りがよく、体が暖まります。
ミルで粉にして料理に一振り、ケーキやパン作りに生地に入れて使うのも一案。

[フィトアロマ]