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言えたらちょっとかっこいい英語フレーズ
皆さんは「Off the hook」というフレーズをご存じですか? 実はこのフレーズには3つの違った意味があるんです。今回はこのフレーズについてまとめてみました。
まずは単語から学習していきましょう。「Hook」とは、先端が曲がっている棒状の金属。釣りで使うアレ、そしてピーターパンに出てくるフック船長の手のアレです。「Off the hook」の文字通りの意味は、何かを引っかけて使うフックから「Off」する(フックが外れる)となり、釣りをしているときに魚が針から抜ける場面で使います。
「Oh, I almost caught a fish but it got off the hook.」
もうちょっとで魚が釣れたのに針から抜け出しちまったぜ。
さらに「針から抜ける」から派生して、「ピンチ・困難から抜け出した」という意味でも使います。使い方を見てみましょう。ある日、僕はたくさんの宿題がありましたが、授業までに全て終わりませんでした。しかし、ラッキーなことに先生が風邪をひいてしまい、授業がキャンセルに。こういう場面を英語で表すと、「I didn’t finish my homework, but the class got cancelled. That means I’m off the hook!」となります。以下のように、「Forgive」=許してもらう、の代わりにもできます。
「My brother let me off the hook by doing his laundry even though I ate his pudding.」
お兄ちゃんのプリンを食べてしまったけれど、彼の洗濯を引き受けることで許してもらった。
もしも、お兄ちゃんの分の洗濯をしなかった場合は何か恐ろしいことが起こるかもしれないので、ピンチ・困難から抜け出したというわけですね。
使い方の3つ目としては、非常に優れたパフォーマンスや出来事を見たときや経験したときのスラング表現があります。たとえば、サーフィンで友だちが見たこともない技を決めたときにはこんな感じ。
「Dude, that was off the hook!」
おまえ、それはヤバいべ!
そのほか、すごく楽しかったパーティーで「The party was off the hook」などと使うこともできます。ニュアンスとしては、「Awesome」、「Amazing」、そして「Cool」の代わりになるかも。あるいは他のスラング、「Sick」、「Dope」、「Rod」などと置き換えてみるのはいかがでしょうか。
ここで、ひとつアメリカン・ジョークを。「What did fish say when he posted bail? He said “I’m off the hook!”」。お魚さんが釈放されたときなんて言うでしょう。「針から外れた(ピンチから逃れた)!」
場合によって3通りもの意味を持つ「Off the hook」ですが、この記事を読んだあなたはもうマスターしたこと間違いなしです。