コーヒー 豆知識
今さら人に聞けないコーヒーの基本知識から、覚えておくと注文時に便利なキーワードまで、コーヒーをおいしく飲むためのお役立ち情報をまとめました。
コーヒーの歴史
コーヒーノキ(コーヒーの木)の原産はエチオピアと考えられており、10世紀初頭にイスラム教圏の医学者、ラージーが世界で初めてコーヒーの効用について記述を残したとされている(諸説あり)。ヨーロッパ初のコーヒーハウスがベネチアに開業したのが1645年。ちょうど同じ頃、日本でもオランダ人によって長崎の出島へコーヒーが持ち込まれるようになった。
※参考資料:全日本コーヒー協会(http://coffee.ajca.or.jp)
コーヒー用語集
ロースト
コーヒーの焙煎のこと。その焙煎時間によって、浅煎り、中煎り、深煎りと分かれる。煎りが浅いと、より軽い味わいで生豆の風味や酸味が直接出やすい。逆に深くなるほど、スモーキーで苦味が強くなっていく。フレンチローストやイタリアンローストは、中でも焙煎度合いが深く、豆の色も黒に近いこげ茶色をしている。
シングルオリジン
豆の産地が1カ所に絞られることを指す。その地域の独特の味わいやクセがはっきりと出る。
ブレンドコーヒー
ブランドや店独自の目的や用途に沿い、いろいろな産地のコーヒーを混ぜて作られるコーヒー。よりバランスが取れ、飲みやすい。
ディカフェ
特殊な工程を経て、カフェインを除去したコーヒーのこと。ちなみにアメリカでの発音は「ディーキャフ」。
アメリカンとアメリカーノ
アメリカンは、浅煎りのコーヒー豆を使い、お湯を多めにして薄く淹れたコーヒーのこと。実は和製英語でアメリカでは通じない。アメリカンが飲みたい場合は、「Weak coffee」とリクエストしよう。アメリカーノはエスプレッソ(圧力をかけ抽出した少量のコーヒー)を湯で薄めたもので、イタリアが発祥。「薄いコーヒーを飲むアメリカ人」というステレオタイプがその由来という説も。
カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ
カフェオレは、ドリップコーヒーをミルクで割ったもの。ラテは少量のエスプレッソをたっぷりのスチームミルク(蒸気で温めたなめらかなミルクで、表面にフォームドミルクと呼ばれる細かな泡ができる)で割ったもの。カプチーノはラテに比べ、フォームドミルクの割合が多く、ふわふわした口当たりと、エスプレッソの風味がより強く出るのが特徴。
スタバのコーヒーのサイズ
スターバックスでは小さい順から、ショート(8オンス)、トール(12オンス)、グランデ(16オンス)、ベンティ(20オンス)、さらにアメリカでは、ベンティの上をいくトレンタ(31オンス)が!アイスドリンクはトールからで、ショートはない。ほかのカフェでサイズ名がスモールなど、わかりづらい場合にも、オンス単位で量を伝えると間違いないだろう。
フェアトレード
フェアトレードとは「公平・公正な貿易」のこと。開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入し、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す取り組み。コーヒー生産国のほとんどは途上国のため、フェアトレード認証製品を購入することは生産者のサポートにつながる。
※参考資料:フェアトレードジャパン(www.fairtrade-jp.org)