笹かま、ずんだ、ササニシキ!
宇和島屋に宮城の味が勢ぞろい
宇和島屋各店では3月17日まで宮城物産展を実施し、産地直送のおいしいご当地グルメを販売しています。気になるものを編集部内で特別に試食させてもらいました!
取材・文:藤原 茜 写真:磯野 愛
開催初日に訪れたのは、メイン会場となっている宇和島屋ベルビュー店。まず目に入るのが、太平洋に面した宮城県の地の利を生かした食材、サンマや笹かまぼこ、三陸産ワカメなどを始めとする海の幸だ。ほかにも、米や仙台牛、仙台味噌、ずんだ団子など約100品目にも上る宮城自慢の味が大集結している。 同イベントを主催している宮城県庁の吉村有香里さんに話を聞くと「今回の物産展はアメリカ初上陸の商品が多数あります」とのこと。中でも日本有数の米どころ、宮城で有名なササニシキやひとめぼれに並び、仙台藩祖・伊達政宗公のようなカリスマ性で「食卓の天下を取る」という願いを込めて名付けられた「だて正夢」という新ブランド米がイチオシだと言う。だて正夢はもっちりした粘り強さと後味の良さが特徴で、目玉商品のひとつとして販売されている。
また、良質な麦わらを食べて育ったA5ランクの仙台牛にも注目! アメリカではなかなか見ることのできない美しいサシが入った霜降りの牛肉だ。ワシントン州に持ち込まれたのは、なんと今回が初めて。
そして、大豆生産量が全国2位の宮城県では、日本でも珍しい乾燥納豆ほか、仙台味噌パウダーなどの大豆製品が豊富で、こちらも宮城の味覚としてオススメだそう。さらに、おいしい米に恵まれた宮城の特産品として外せないのが、これまたアメリカ初上陸となる日本酒「蒼天伝」。漁業の町、気仙沼の酒蔵で造られた、地元で愛される日本酒だ。魚介との相性が抜群なので、この宮城物産展で手に入る新鮮なサンマや、シアトル名物のシーフードとのペアリングにもぴったり。
店頭で並んでいる商品から気になるものを編集部に持ち帰り、味見させてもらった。まず、トレボン食品の「ママの晩酌サイダー」「おやじの晩酌サイダー」。ユニークなネーミングのこの2本は、梅酒風味、清酒風味のノンアルコール炭酸飲料だ。しっかりお酒らしい香りを持ちながら、すっきりと軽い飲み口で、春らしさ満点。アルコールが苦手な方や、子ども、妊婦でも楽しめる。次に、松倉「ずんだ前餅」を試食した。きな粉の甘さと煎餅のしょっぱさが絶妙なバランスで、かなりヤミツキになる味だ。
2011年3月11日に起こった東日本大震災から丸9年が経ち、世界中から支援を受けた宮城県。今回の物産展を通して、宮城が誇る特産物を感謝と共に、宇和島屋各店からシアトルへと届けてくれている。宇和島屋に訪れる際はぜひ一品、宮城の味を献立に足してみては。
Taste of Miyagi 宮城物産展
日程:開催中~3月17日(火)
場所:Uwajimaya 600 5th Ave. S., Seattle, WA 98104
699 120th Ave. NE., Bellevue, WA 98005
501 S. Grady Way, Renton, WA 98057
10500 SW. Beaverton-Hillsdale Hwy., Beaverton, OR 97005
問い合わせ:☎425-747-9012、koryu@pref.miyagi.lg.jp