中国、韓国、インド、タイ、そして日本の辛い料理を求めてレストランを巡ってみました。今回訪れた店はいずれも、辛いながら素材のうまみがわかる料理を出していました。おすすめです!
取材・文:越宮照代、長岡里沙、片山野乃、寺島伶菜、大野真以
写真:越宮照代、大野真以、井上昌子
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もだん日本料理
MODERN JAPANESE CUISINE
昨年1月フィニーリッジにオープンした「もだん Modern Japanese Cuisine」は、寿司を中心とする和食と、オーナーせつ子さんの手作りスイーツが大人気で、ローカルのお客さんが連日のように訪れる。
同店で人気の料理のひとつが自家製カレー。以前はランチメニューにしかなかったのだが、リクエストが多いのでディナーに加えられたそうだ。現在のシェフが味の追求をして「9種類ものスパイスの調合を見直して今の味にたどりつくと、『スパイシーだけど味に深みが出た』と、売り切れの日もあるくらい人気なんですよ」とせつ子さん。
そこで早速味見を! 出してもらったのは、ディナーカレー(Modern Original Dinner Curry $15)。
ポークソーセージ、フライドチキン、エビの天ぷら、野菜コロッケ、アボカドの中からトッピングを2種類選べる。 ちなみに、ランチタイムのカレー(Modern Original Curry$9.50)は、サイドにマカロニサラダとグリーンサラダが付いてきて、先のトッピングは別料金で加えることができる。いずれもお得だ。
今回はトッピングにエビの天ぷらと野菜コロッケを選んだ。 小麦粉を使わず、タマネギだけでとろみを出したカレーは、さらっとした舌触り。一口ほおばって感じたのはマンゴーの甘さだが、カレー特有のスパイスの香りが食欲をそそり、ぱくぱく食べ続けていると、じわじわと辛さが浸透してきた。シェフのミカリオ・サントスさんは「たくさんのフレーバーを味わえるようなカレーにしたかったんですよ」と言い、今後も工夫し続けるそうだ。
同じカレーを使って、ダシと水を加えて作ったスパイス控えめのカレーうどん(Modern Curry Udon $11)は、とろみがないので、関西出身の日本人には物足りないかもしれない。「アメリカ人にはこれが大好評で、とろみをつけると拒絶反応が起こるんです」とせつ子さんは苦笑する。
もだんに来たからにはやはり寿司を一品ということで出してもらったのが、中にエビの天ぷら、上にはスパイシーマヨネーズで味付けした炙りサーモンという豪華なビッグバンロール(Big Bang Roll $15.50)。ロールそのものはそれほど辛くはないが、周囲にかかっているチリソースがかなりの辛さで、好みに応じてそれをつけて食べることができる。
今回、取材班の中で大ヒットだったのがスパイシーポキ丼(Spicy Poke Don $14)。ハワイ料理でおなじみのポキのアレンジ版で、ツナ、サーモン、イエローテール、ハマチの大きな刺身の塊が、熱いご飯の上にごろごろ乗っている。刺身の種類は日によって変わるが、だいたい3、4種類が入っているそうだ。ポキはスパイシーの名に恥じずピリ辛で、調味料でほどよく味付けされた刺身の旨みが熱いご飯によって引き立てられている。口に含んだ瞬間「私、これ一番好き!」と叫んでしまった。
もだん日本料理 MODERN JAPANESE CUISINE
6108 Phinney Ave. N.、Seattle, WA 98103
営業時間:火~日(月定休) ランチ:11:30am~2:30pm、ディナー:4:30pm~9pm
☎︎206-420-4088
info@modern-seattle.com
modern-seattle.com
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