Home アメリカ生活 2018年は風水で運気アッ...

2018年は風水で運気アップ!

写真提供:Midori Yoshikawa Design Group

風水とは、中国発祥の統計的な研究に基づく環境学で、中国の皇帝は風水で気のあふれる良い土地を探し、そこに祖先の骨を埋葬することで運気を上げていました。それが宮廷や都の造成にも用いられるようになり、現在では、風水は墓より住居に使われるようになっています。また、土地を選ぶだけでなく、風水の良いインテリアに変えることで気の流れを良くして運気を上げられることから、多くの人に使われるようになりました。

中国では1966年から10年続いた文化大革命の際に、新しく社会主義文化を創生するため今までの文化を捨て去ろうという過激な運動が起こり、風水の本も焼かれました。そのとき、風水の本が海外に持ち出され、風水マスターも海外に移り住んだことで、今では欧米でも風水が盛んです。

私はアメリカで1,000件以上の家を見てきて、家に入った 瞬間に良い気があるかないかが感じられるようになりました。気は、大地から湧き上がる自然のエネルギー。不思議なもので、住人に「元気」や「やる気」がないと、新築でも中古でも乏しくなってしまいます。少しでも気が豊富な家で過ごしてもらえれば、体の中にも気があふれ出るもの。そのためのお手伝いができればと、住まいをデザインしています。

リビングルーム風水

家族が仲睦まじく暮らせる間取りに。明るく、居心地の良い 部屋にすること。

利用頻度が高く、家族全員が集まる場所なので、動線的にも家の中心に据えること。「日当たり」も不可欠。居心地が良ければ家族が自然と集まり、会話も増え、楽しく過ごせて家族の「まとまり」が良くなる。逆に居心地が悪いと会話も少なくなり、家族間の不和につながりやすい。

  • インテリアや色を工夫して、明るく空気の良い空間に
  • 自然光が望ましい。間接照明など落ち着ける照明も吉
  • 過度に物を置くと「気」のバランスが乱れる原因に
  • 玄関からリビングを通って、各部屋に行くレイアウトにする
  • 圧迫感を抑えるため、天井を高めに
  • 部屋全体を明るめの色にし、暖色系をアクセントに使う
  • 観葉植物を置く

キッチン風水

「家族のエネルギー」を生み、家族の和を図る場所に。食事が楽しく、会話が弾むことが大切。

キッチンは明るく、風通しをよくすること。家相では「鬼門」になりやすいキッチンは、「陰」「陽」両方の性格を併せ持つ。キッチンで扱う「火」と「水」は生活に欠かせないエネルギーの根源。しかし風水では火(熱)と水(冷)は反するものなので、「要注意エネルギー」となる。

  • 空気の流れを良くする
  • 目線上には明るい色を
  • アクセントに暖色系を入れて食欲増進
  • 床暖房で冬も足元を暖かく
  • キッチンが寒いと、料理をする人の健康に影響を及ぼすので注意

吉川みどり■Midori Yoshikawa Design Groupを経営するインテリア・デザイナー(内装設計士)。日 本で美術学校を卒業後、デザイン会社勤務を経て、1991年にシアトル移住。住宅デザイン会社勤務と並行して副業でインテリア・デザインを行っていたが、コンペ優勝をきっかけに2005年5月に独立。 ☎425-968-8332(予約制) midori@midoriinteriordesign.com /ウェブサイト