Home 観光・エンタメ シニアがなんだ!カナダで再出発 オカナガン川沿いの旅2

オカナガン川沿いの旅2

谷間にひっそりとたたずみ、しばしの安らぎを与えてくれたBC州オソヨーズからワシントン州に向けて、いざ南へ。途中で買った大粒チェリーが、今年は豊作なのか安くて甘い。1時間半でウインスロップ。ここはウエスタンがテーマの観光スポットとして人気だが、いかにも観光地っぽいので素通りし、少し先のサン・マウンテンロッジへ。山あいの落ち着いたホテルで、インテリアはもとよりTVを置かない客室等、静かで洗練された雰囲気が心地よい。ハイキング、ノルディック・スキーが楽しめるトレイルが多く、散歩に出るとしばしば野生の鹿に出食わす。
散歩の後は広々とした大自然を肌で感じながら屋外ジャクージー。日本の露天風呂とはまた違った雰囲気だ。リラックスした後はホテルのレストランで夕食。ニジマス、ダック、バッファローと、山荘独特の品を含むメニューは、味は今一のわりに値段が高めなのが悔しいが、その分、大きな窓から見下ろす広々としたメソウバレー(Methow Valley)の絶景に思わず感嘆の声。
翌朝、「メイフラワー・パッケージ」に含まれている、好きな物が選べる朝食を済ませて西へ。何度見ても美しいワシントン峠のリバティー・ベル山の尖塔、エメラルド色に輝くディアブロ湖と、北カスケード国立公園の荘厳な景色を1時間程楽しんで帰路へ。

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帰宅すると留守番をしていた愛猫フジが、少しためらいながらも「ミャーン」と元気よく迎えてくれた。

ところで筆者は、カナダに「ランディング」した2010年6月以来現在まで、NEXUSカードを使って米加国境を車で170回以上も往復しているが、
過審査でうっかり失敗してしまったことが何度かある。例えば日本国籍の筆者は、ESTA登録を済ませビジターとして米国に陸路で入る場合、事務室に行って「I-94」という書類を入手し、通常3カ月の米国滞在許可(期間中は自家用車による陸路の複数回の出入国が可能 )をもらう。今回カナダに戻った時、書類の有効期限が切れる寸前だった。本来ならそこでカナダの入国管理官に提出しなくてはいけなかったのだが、うっかり忘れた。このままにしておくと、出国記録がないまま米国に不法滞在していることになる。ウエブサイトで調べると、そういう場合は陳情書と、米国を出国後に外国(この場合カナダ)にいたことを証明する、例えばクレジット・カードのレシートのような当人の名前が記されたものを添えて担当局まで送付返還すること、とされている。皆さんも後始末の面倒を避けるため役所の手続きはちゃんとやりましょうね。

[カナダで再出発]

滋賀県生まれの団塊世代。京都産業大学卒業後日本を脱出。ヨーロッパで半年間過ごした後シアトルに。在シアトル日本国総領事館に現地職員として39年間勤務。政治経済や広報文化などの分野で活躍。ワシントン大学で英語文学士号、シアトル大学でESL教師の資格を取得。2013年10月定年退職。趣味はピックルボールと社交ダンス。