もだん Modern Japanese Cuisine
今年2月にグリーンウッドにオープンした日本食とデザートの店もだん(Modern)が6月23日からハッピーアワーを始めるというので、一足先に下見に出かけた。 開店間もないがすっかり地元住民の人気を集め、出勤途中や散歩がてらに寄るお客さんが多いとか。「この界隈にはお寿司屋さんがなかったけど、これからは歩いて来れると、喜んでいただいています」と共同オーナーでパティシエの田中せつこさんが笑顔で言う。せつこさんのデザートも知られてきたようで、「デザート目的で来てくださるお客様も増えました」。夏のデザートとしてユズパンナコッタを販売中だが、すでに一番人気だそう。同店では、せつこさんが全日空のビジネスクラスに提供している抹茶ロールケーキも購入できる。 店内は、カウンター席と小さなテーブル席が2つと小さいが、最近新しく店の裏にパティオが設けられ、ハッピーアワーを過ごすには最適の爽やかな明るい空間が広がっている。 共同オーナーでシェフの阿賀田靖史さんが手がけるハッピーアワーメニューは1品料理8種($2~$5)。ドリンクは、ビール、ハウスワイン、ハウス酒が各1ドル引き。 今回はメニューから、枝豆($2)、ポキ(Poke $4)を除く6種を試食させてもらった。最初にいただいたのが、ツナのたたきのガーリックポン酢ジュレ添え(Seared Albacore $4 )。見た目も涼しげなジュレが、ほんのり甘みを増したツナのたたきの味を引き締めている。ビールにも白ワインにも合いそうだ。 もう一品、新鮮な魚メニューのハマチのカルパッチョ(Yellow tail Carpaccio $4)。脂の乗ったハマチの刺身とシャキシャキしたタマネギの歯ごたえが爽やかなコントラストをかもしている。麺つゆを彷彿とさせるドレッシングは、ポン酢、ごま油、しょうゆ、ユズ胡椒で作られていると聞いて納得。添えられた野菜はサラダ感覚でぱりぱり食べられるが、ハラペーニョは当たると辛いのでご注意を。日本人は目がないのは言うまでもないが、最近は日本食通のアメリカ人にも定着しつつある焼きトリ(Yakitori $4)がメニューに加わっている。柔らかい焼きトリを自家製のサルサと一緒にいただく。このサルサだが、いわゆるサルサ定番の食材トマト、タマネギ、シラントロ、マンゴーに、ワサビで辛みをつけているのが「もだん風」。「一見洋風の料理に和のテイストを加えるというのが、僕の料理のコンセプトなんです」と、阿賀田シェフ。焼きトリをサルサで食べるというのは斬新だが、マンゴーの甘さにワサビの風味と辛さが加わって食をそそる。 トルティーヤチップとカレーディップ(Tortilla Chips with Modern original Curry dipping $3)は、ランチメニューで人気の同店オリジナルカレーをディップに用いている。ディナータイムにはこのカレーが野菜コロッケのソースとして付いてくるのだが、それで味をしめてランチタイムにカレーを食べに来る人もいるそうだ。そんな人気のカレーはディップにしてももちろんイケルのだが、もっと食べたくなるのが悩みのタネ。 ご飯ものが食べたい人には、カリフォルニアロール(California Roll 6切れ $5)とスパイシーツナロール(Spicy Tuna Roll 6切れ $5)がある。カリフォルニアロールは、なめらかなクラブサラダとアボカドの柔らかさが相まって、口の中でとろけるよう。スパイシーツナロールは、ゴマ油であえたツナのミンチに七味唐辛子がぴりっと効いている。いずれも期待を裏切らない一品。 同店のハッピーアワーは定休日以外は週末も含めて毎日4:30pm~6:30pmなので、平日来られない遠くの人も週末に訪れて欲しい。 Modern:Japanese Cuisine 6108 Phinney Ave. N., Seattle ☎ 206-420-4088 info@modern-seattle.com www.modern-seattle.com 営業時間:ランチ 火~日 11:30am~2:30pm、カフェ2:30pm~4:30pm、ディナー 4:30pm~9pm [ハッピーアワー] 火~日 4:30pm~6:30pm ハッピーアワーは1ドリンクを要注文(*アルコール、ノンアルコールどちらでも可)