フリーモントの日本食屋
フリーモントに昨年8月オープンしたレストランSugaは、丼ものがウリの店。
オーナーの菅原恵梨子さんは、鉄板焼きステーキハウスで知られる「紅花」のオーナーでもある。紅花はフランチャイズレストランゆえ、なにかと規制がある。「いつか自分のコンセプトで作ったお店を出したいと思っていた」のだそうだ。メニューの大半を丼ものにしたのは、シアトルにはすでに日本食店がたくさんあるので、ここでしか出せないものをと考えたから。
シアトルで最も種類豊富な丼もの
「私自身もそうなんですけど、日本食屋さんに行く時って、『今日は作るの面倒だから外で食べよう』って行くことが多いと思うんですよ」。そんな時に気軽にぶらりと立ち寄って食べるには丼ものがぴったり。あえて皿で出すのは、「フリーモントという地域柄、小洒落れたいなと思ってプレートにしたんです」ということで、深い意味はないそうだ。「アメリカ人のお客さまからも『なぜ丼の器じゃないの?』って聞かれることありますけどね」と笑う。
メニューは、丼ものの店を標榜するだけあって、カツ丼($14)、うな丼($15)、3色丼($13)、ペッパービーフ丼($15)、親子丼($14)、かき揚げ丼($12)、ロコモコ丼($15)、豆腐丼($12)があり、それにカツカレー($15)、オムライス($14)とご飯ものがたっぷり。いずれも味噌汁かサラダが付いてくる。
すべてがホームメイドの菅レシピ
同店の料理は吟味された食材を用いたホームメイドで、それもすべて菅原さんのオリジナルレシピだという。「料理するよりも食べるほうが好きなんですけど、おいしいものが食べたいのでいろいろ工夫するんです」。例えばカレー。日本人にとって家庭料理の代表とも言えるカレーには各家庭独自の味があるように、菅風カレーはマンゴー、パイナップル、パパイヤ、バナナなどがたっぷり入り、フルーツの甘みと酸味が加わった独特の味にピリッとした辛さが効いてインドのカレーを彷彿とさせる 。「最後にタバスコを加えるのが辛味を引き立てるコツなんですよ」
この日は、総勢6名が試食会に挑んだ。人気が高かったのは、サクッと揚がった衣とジューシーな肉のカツ、「こだわりのレシピ」を使った餃子、口の中でとろけそうな揚げ出し豆腐、柔らかい肉と香ばしい味付けのペッパービーフ丼。中でもダントツの人気を誇るのはオムライス、自家製デミグラソースで味付けされた鶏肉がごろごろ入ったチキンライスの上にふわふわのタマゴが乗っている。この日、試食には出なかったがベジタリアン用の「かき揚げ丼、豆腐丼も人気があります」とのこと。
キャンペーン!メイン料理どれでも2品で$20.16
飲み物は、シーズンごとに異なる地元フリーモントブルワリーのタップビール、日本の缶ビールは定番のサッポロの他、東京ブラック、水曜日の猫、AOONI、越後ビールと、ユニークなラインアップで、焼酎はつくし、日本酒は久保田など通好みのものを置いている。ワインは赤と白を1種類ずつそれぞれどの料理にも合うものを用意しているそうだ。
特典もいくつかあり、来店時に「シェフ推薦カード」をもらうと次回には15%割引になるほか、学生は学生証明を見せれば10%引き。さらに、2月から3月末までは今年の2016年にちなんで、メイン料理どれでも2品で20.16ドルのキャンペーンを行っているのでこの機会にぜひ訪れてみてほしい。8月には1周年記念のキャンペーンも行うそうなので、いまから楽しみだ。(注:キャンペーンと各特典の併用はできません)
Suga
4262 Fremont Ave. N., Seattle, WA 98103
営業時間:火曜~土曜 4pm~9pm
定休日:日・月
https://www.facebook.com/sugafremont
☎︎ 206-695-2250
試食中の動画はこちら!タウン情報でも紹介しています。