ベルビューダウンタウンから車で北東に15分のところに位置する日本人に人気のスポット。広々とした店内で、手作り麺料理を始め、バラエティー豊かな料理を楽しめる。
こだわりの具材、麺、スープ
「日本人の方にぜひ食べて欲しいのよ」とオーナーのリサさんがすすめるチャイニーズ・コールドヌードル(Chinese Cold Noodle $15)は、自家製麺を使った同店自慢の一品。
「3~4年前にスタートして以来ずっと人気のメニューで、この時期になると、冷麺はいつ始めるのかって問い合わせの電話がたくさんくるほどなんですよ」
出て来た大きなどんぶりには、バーベキューポーク、ホタテ、イカ、エビ、キュウリ、トマト、ハラペーニョがたっぷりとトッピングされ、見た目も鮮やか。気になったのは中央に乗っている透明のゼリーのようなもの。「これはクラゲで、私のアイデアなのよ。麺とハラペーニョとクラゲを一緒に食べてみて、その食感に『これだ!』って思ったの」とリサさん。確かにこりこりとした歯ざわりが楽しく食がすすむ。
これも自慢の小麦と米粉から作られた自家製手打ち麺は、もちもちした食感ながら、スープに氷がたっぷり入っているため、きゅっと引き締まっている。この麺に中華風ピーナツバターソースと特製スープを絡めて食べると、口の中いっぱいに香りよいゴマダレのような味が広がり、いくらでも食べられそうだ。
スープのダシが濃いのに驚いたが、水50ガロン(約189 リットル)に対し5羽の鶏ガラを入れてダシをとり、一旦冷ました後、しょうゆ、砂糖などの調味料を入れて再度沸騰させたものだとか。通常の店では100ガロンにつき2羽だそうだから、同店のスープがいかに濃厚であるかが分かる。スープの中に氷を入れるので、味が薄くならないようにという心遣いだ。
麺も具材も沢山入っているので、2人で頼んでシェアしてちょうどいいくらいだ。これからのシーズンにぜひ試してほしい。
日本人に大人気の高菜そば
「北京レストランに取材で行ってきたよ」と知人に話すと、「知ってる! 高菜そばで有名なんでしょ?」と返ってきた。高菜そばを求めて同店に通う人がいるほどの人気メニューだ。同じ自家製麺を使っているが、スープが温かいため口当たりが柔らかく、まったく違う種類の麺を食べているかのよう。関東風しょうゆ味に近いスープが日本のラーメンを思わせて懐かしい。タカナの酸味とシャキシャキとした食感がアクセントになっていて、一度食べると忘れられない味だ。
ジャンボ餃子
「わぁ! 大きい!」と思わず声を出してしまったのは、ギョーザ(Gyoza $10)。子どもの手のひらくらいありそうな大きさで、アメリカ人に人気だそう。「ここでしか食べられないよ!」とリサさんのイチオシ。一口ではもちろん食べきれない。あつあつのギョーザを口いっぱいに頬張ると、ポークがぎっしりと詰まっていてぷりぷり。ひとつ食べ終わる頃にはお腹がいっぱいに。形は大きな餃子だが、食感はどちらかというと肉まんに似ているかも。1人ではとても食べきれないので数人でシェアすることをおすすめする。
取材・文:山添史 写真:越宮照代
↓ 動画:ソイガールズが行ってきました「北京-冷麺」
Peking Chinese Restaurant
14150 NE 20th St., Ste C, Bellevue, WA 98007
☎425-643-5030
営業時間:
月・水・木 11am~9pm
火 11am~3pm、
金・土 11am~10pm、
日 12pm~8:30pm
www.bellevuepekings.com