The Market Fishmonger & Eatery
ザ・マーケット
2021年9月、エドモンズにあるザ・マーケットがシアトル美術館内に2店舗目をオープン。コーヒーカウンターやお酒が飲めるバーもあり、さまざまなシーンで活用できそうです。
取材・文:本田絢乃
シアトル北に位置するエドモンズで8つの飲食店を手掛けるフィードミー・ホスピタリティー&レストラン・グループ。われわれになじみ深い日本食レストランの山海もこの系列に入る。中でも代表的なのが、エドモンズのダウンタウンに店を構えるザ・マーケットだ。ワシントン州近郊の新鮮なシーフードを使った料理が食べられるとあって口コミで人気を集めている。エドモンズはちょっと遠いが、シアトルに新店登場と聞き、これは行かねば!とオープン早々に駆け付けた。
夏の週末には1日300個以上が売れるという同店のシグネチャーが、ロブスターロール。香り、うま味共に一級品のロブスターだけをメイン州からひと晩かけて取り寄せている。ニューイングランド地方の名物をシアトルでも味わえるのがうれしい。エドモンズ店同様、お手製のアイオリソース、セロリ、キュウリのピクルスなどで和えた冷たいロブスターが挟まるメイン州スタイルのほか、アイオリとガーリックバターが温かいロブスターの味を引き立てるコネチカット州スタイルもラインナップ。プリプリ食感の身は口に入れるとほのかな甘みと潮の香りが広がり、どちらもヤミツキになる。ハーフサイズを注文して、食べ比べをするのがおすすめだ。
この日のシアトル店限定メニューとして、トマトベースのスープに海鮮がたっぷり入ったサンフランシスコ名物のチョッピ—ノや、ノースウエスト産サーモンをグリルしてチキンパテと一緒に挟んだベトナム風サンドイッチのバインミーも。そして忘れてならない定番、フィッシュ&チップスとクラムチャウダーは外せない。クリスピーな衣と、ロックフィッシュのフワフワの身が絶妙なハーモニーを奏でる、筆者イチオシの一品だ。衣は味付きなので、そのまま食べても風味豊か。「うまい!」のひと言がこぼれるはず。
これからの観光シーズン、日本からの来客を案内するにもうってつけだ。ワシントン州産のシーフードが食べたい場合は、サーモン、オイスター、ダンジネスクラブが入ったメニューをオーダーすると良いとのこと。シアトル店ではビールやワインに加えて、趣向を凝らしたオリジナル・カクテルも提供している。特に話題なのが、ハーフサイズのロブスターロールが大胆に刺さった「ブラッディ・マ−ケット」。これだけで十分満足できてしまうボリュームだ。話のネタにも一度試してみる価値あり。
The Market Fishmonger & Eatery
1300 1st Ave., Seattle, WA 98101
営業時間:11am〜8pm
定休:月火
☎︎206-903-5291
https://marketfreshfish.com/seattle