シアトルの日本人コミュニティー
さまざまな日本人のグループやサークル、日系団体が集まるシアトルでは、日本人/日系人コミュニティーの中で、異国にいながらも日本を身近に感じることができます。同じルーツを持つ者同士、新しい出会いや体験を一緒に楽しんでみませんか?
※2019年6月1日現在の情報を記載。内容は変更される場合があります。
取材・文:磯野 愛、室橋美佐、小川祐理子、加藤 瞳、田中美和、ハントシンガー典子 写真提供:各団体/グループ
学友会 懐かしい母校から広がる縁
北海道大学北米エルム会
エルム会の歴史は古く、1970年代初頭までさかのぼる。当時、シアトルの水産会社に勤務していた北大水産学部出身者の数名が集まるようになり、同会の発足につながった。やがて80年代には50名を超え、出身学部も理系や経済など幅が広がった。
毎年、新規加入や帰国、転勤などで出入りがあるものの、現在は老若男女15名程度が参加。メンバーのほとんどはシアトル近郊に住むが、中にはオレゴンからの参加者も。北大出身であれば誰でも家族含め参加することができる。「入会費は特にないので、興味のある北大出身者は気軽に連絡して欲しい」と、幹事の板垣政樹さん。会長は大松澤敏一さんが務める。
年に2回、新年と秋に、シアトルのダウンタウンやイーストサイドのレストランで会食を行い、時には野外で「ジンパ」(北大生にはおなじみのジンギスカン・パーティー)も開催! 何家族も集まり、にぎやかに歓談したり、情報交換したりして楽しい時間を過ごしている。
シアトル稲門会(早稲田大学同窓会)
シアトル周辺の早稲田大学出身者が集まるシアトル稲門会は、1988年3月に誕生した。当時の早稲田大学ハイソサエティ・オーケストラの団員が、アメリカ演奏旅行の途中でシアトルを訪問した際に、同地の早大卒業生有志十数名が急きょ、歓迎委員会を結成し、歓迎会を催したことが始まりだ。
現在は34名のメンバーが在籍し、田嶋康文さんが会長を務める。新年会と夏のバーベキュー大会を定期会合とするほか、会員らが自由に会食やキャンプなどを企画。最近ではセントラル・ワシントンやレーニア山でのハイキング、ベルフェアでのキャンプ旅行などに出かけた。
そうした活動には、稲門会メンバーだけでなく、事前に申し込めば家族や友人はもちろん、他大学出身者、留学生なども参加できる。いかにも、自由な学風の早稲田らしい。フェイスブックでメッセージを受け付けているので、ぜひ気軽にコンタクトしてみよう。
シアトルソフィア会(上智大学同窓会)
多くのバイリンガル人材を輩出する上智大学。海外同窓会は、42カ国63都市にネットワークを持ち、さまざまな活動をしている。シアトルソフィア会は、佐々木孜(つとむ)さんが中心となって1980年頃から始まったもの。シアトル日系人会会長やワシントン州日米協会代表(共にP10参照)も務めた佐々木さんは、外国語学部英語学科の卒業生だ。
現在は、同学部のロシア語学科を卒業した小島はるかさんが代表を務め、比較文化学部比較文化学科卒業の岡村友紀さんも一緒に幹事としての活動を担う。シアトル周辺に住む50名ほどの卒業生が会員で、シアトル地区の大学に通う交換留学生も毎年10名以上いる。年に2、3回の頻度でレストランや会員宅に集まり、親睦を深めている。
その他の学友会
⬛︎津田塾大学同窓生シアトルグループ
2002年に発足。現在1962年から2016年卒まで、さまざまな学部からの幅広い年期生20名の会員を擁す。年に数回の食事会を開き、交流を図っている。
問い合わせ:yokohuey@hotmail.com(ヒューイ陽子)
◼️青山学院大学校友会
ワシントン州在住の青山学院大学卒業生、留学生のための交流会。主にイーストサイドで会を開催する。
問い合わせ:aoyamagakuinseattle@gmail.com(チャン智子)
シアトルで日本を感じよう 日本人コミュニティー
・日系団体 日本とシアトルをつないで
・県人会 歴史、文化から「ゆるキャラ」まで、あふれる郷土愛
・学友会 懐かしい母校から広がる縁
・大学生コミュニティー 文化交流とキャリアアップ
・スポーツ・サークル この夏、一緒にプレーしながら爽やかな汗を!
・音楽グループ みんなを元気にする音楽の力