お客様を迎えてのクリスマスは、少し豪華にランを使って迎え花を生けてみましょう。 シックに大人のクリスマスを演出する花材はニシキギ。初夏の緑の若葉もよし、錦のような紅葉も美しく、また葉の落ちた枝ぶりも面白い、季節ごとに趣を変える花材です。沢山使って折りだめをし、所々ワイヤーで留め、鳥の巣のような形を作ってスプレーペイントで銀色に着色します。枯れ物として扱うことができるので水の必要はありません。花器の口元から7、8㎝程浮かせて軽さを出して使います。今回は銀色にしましたが、白やゴールド、赤などに着色しても豪華です。 口元を締めるために使うツバキの枝は、葉の掃除をしてきれいなグリーンを見せましょう。中央に挿すオリエンタルリリー(黒赤のユリ)は葉を取って花の色のみを見せます。 最後の1 本がピンクのラン。高級なイメージがありますが、最近は栽培技術が進み、身近な花として幅広く使われています。花もちがよく水揚げも水切りだけで充分です。風に弱いので置く場所には気をつけましょう。 花材:ニシキギ 短いものを30本、ツバキ 60㎝1 本、30㎝ 6 本、ユリ 3 本、ラン 1本(花が3 つ付いたもの) 花器:緑色のつぼ風投げ入れ 1.着色したニシキギで作った鳥の巣に3本の添え木で足をつけ、ワイヤーで留める。その3本の足を花器に入れ、右側を少し上げて傾けて固定させる。 2.右側の口元にツバキの枝を挿し、前の口元を隠す。ニシキギの鳥の巣よりも外 にツバキの枝を張り出させる。 3.60㎝のツバキを右真横から前に張り出 させ、先端の蕾1 個と葉2 枚を残して残りの葉は取り、枝の線を見せる。 4.鳥の巣の中央やや左側に3本のユリを挿し、花の色だけ見えるようにする。 5.鳥の巣の中のユリの前に、ランの花の顔が良く見えるように、前に突き出すように挿して完成。 [花ごよみ]