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枯れ物とアマランサス

めずらしく暑い日が続いているシアトル。こんな時には枯れ物と合わせて、そのままドライになってもよいアマランサスを使った生けばなを紹介しましょう。

8月生け花アマランサスの花穂は、 茎のまわりにひも状に密集して咲き、もこもことした独特の質感と相まって、重厚さを感じさせます。日本語では、「ヒモゲイトウ」と呼ばれ、本来は大きな葉もついていますが、生ける時は葉は取り除き、花だけを使います。色は濃いピンクから薄いもの、グリーン系があります。今回はピンク系で仕上げます。なるべく丈の高い器に生けて、垂れた花を強調します。掛け花や釣り花にも向いています。茎が弱いので丁寧に扱いましょう。

合わせる枯れ物の枝は、枝先が小刻みに分かれていて面白い表情のものを選びました。アマランサスをその枝に引っかけます。個性的な、面白い作品に仕上げましょう。

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花器:黒色、二股花器

花材:枯れ枝2本、アマランサス15本

(長短取り混ぜて)

生け方:

1. 2本の枯れ枝を花器の股にかけ、固定さ せる。1本は右前45度に、もう1本は左 後ろ60度に出す。

2. アマランサス7本を前から挿していき、 前方を密集させる。垂れてもテーブル に触れない高さにする。

3. アマランサス3本を左脇に挿す。

4. 右後ろに2本、アマランサスを高く出

し、挿していく。

5. アマランサス3本を枝のところどころ に引っかけるように挿し、中央を色の塊 にして完成です。

[花ごよみ]