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同系色を生ける

hanagoyomi_20150410_1レンギョウは長く伸びた枝に、葉に先立って黄色い花を点々と咲かせます。春の花木には黄色の花がたくさんありますが、その中でもひと際鮮やかです。枝先がアーチ状になったもの、湾曲したもの、つる状のもの、立ち枝になるものなどがありますが、枝は空中で折れやすく、ためは効きません。 レンギョウは一種で本数を多く使って大作にしたり、小品では一枝のもつ趣を生かして生けたりと、幅広く使えます。 自然の枝ぶりをよく見極めて、奔放な枝の動きをのびのびと見せて強調して生けます。 合わせる花はカラー(オランダカイソウ)です。清楚な雰囲気でウエディングの花として人気があります。カラーの魅力は花だけでなく、すらりとした茎にもあり、細めの茎であれば丁寧にためて曲線を作ることができます。茎は柔らかくて裂けやすいので、剣山に挿す時は長さと角度をしっかり決めて、一度で挿しましょう。 もうひとつの花材、ソリダゴは小さな花が密集しています。マス(塊)にしてもよいし、1本づつ足元を引き締めるのにも向いています。花のすぐ下には葉が多く付いているので、適度に整理して使います。 hanagoyomi_20150410_2 花材: レンギョウ4本 カラー(オランダカイソウ)2本 ソリダゴ1本 ヤブラン(リリオぺ)3本(写真なし) 花器: 白、トール投げ入れ 生け方: 1. 長めのつる状のレンギョウ2本を、前に流すように出す。 2. 3本目のレンギョウを①に重ねて生け、枝先を右に流す。 3. 4本目のレンギョウを後ろの奥行きに入れる。 4. 長めのカラーを丁寧にためてから、左側前に75度下げて挿す。 5. もう1本の短いカラーを左側口元に挿す。 6. ヤブランの葉3本を、右側45度に段違いに挿して完成。 [花ごよみ]