身近なものを使って簡単に生けることができる、ミニアチュールをご紹介しましょう。家にある空き瓶や、香水瓶、ワイングラスなど小さな容器を使います。ひとつの花器に1輪だけ挿してもよく、簡単に楽しめるのが魅力です。
今回は香水の瓶を5つ用意しました。花を一種類に統一してまとまりを出してもいいし、全て違う花を表情豊かに生けるのも楽しいものです。今回私は、庭をぐるりとまわって、あちこちから顔を出している可愛い花を見つけて来ました。花器にした香水瓶の色が違うので、花の色も高さも変えています。花器の配置は、高いものを後ろに、低いものを手前にして奥行きを出します。ブルーの花器は他の4つと離して、花と花との空間を持たせました。
マンション住まいの人も、散歩中のとき、買い物途中の歩道脇など、目を凝らしてみてください。これからの季節、きっと可愛い花が見つかるはずです。部屋の中に小宇宙を作ってみましょう。
花器:香水瓶 5つ
花材:左から、⑤黄色い小花 ④ボケ ③白い花 ②ムスカリ ①雪柳+ニュウココリネ
生け方
- 13㎝の雪柳を低めの花柄香水瓶に挿し、短いニュウココリネを左に挿す。
- 白とブルーの香水瓶に15㎝と10㎝のムスカリを高さを変えて挿し、葉を前に出す。
- 白い花を1本とその葉を前に1本、ブルーの香水瓶に挿す。
- 短い香水瓶にボケの花を1本挿し、 テーブルの手前に置く。
- 黄色い花は②のムスカリと同じ高さにならないようにして、明るめのブルーの香水瓶に、高さの異なる2本を挿し、前と後ろに葉を入れる。
*香水瓶は口が小さいので、花材は少量でよい。
お知らせ
4月10日(日)にシアトルのModern Cuisineでワークショップを行います。詳細は下記まで。
[花ごよみ]