長く伸びた枝に鮮やかな黄色の小さい花を点々と咲かせるレンギョウ。春の花木の代表的な存在です。枝はアーチ状に湾曲したり、つる性を帯びたものなどさまざまですが、どれも枝ぶりを生かします。枝は空中で折れやすく、ためがききません。今回は椿を塊状にして、そこからレンギョウを垂らしていきます。椿はためがきくので曲げて器から出し、立体感を作りあげて生けましょう。
花材:
レンギョウ5本(つる状のもの)、椿6本(花が大きめのもの)
花器:
投げ入れ、トールベース白色
生け方:
- 花の咲いた椿を前方左側75度に出し、花をよく見せる。花の咲いた椿の短いものを手前にさす。
- 前方にやや短めの葉の椿をさし、その右側に少し高めの椿を45度から60度にさし、葉の緑を見せる。
- 後方45度にも短い椿をさし、後ろの奥行きとする。
- 一番後ろ側にも短い椿をさし、全体を椿の塊にする。
- レンギョウの一番長く垂れたものを、椿の塊の右側中央から出し、やや前方140度に垂らす。
- 同じ場所からレンギョウをさし、右側60度にUの字を書くように前に流す。
- 椿の塊の左側中央から、レンギョウを80度にUの字を書くように真横に出して流す。
- もう1本の短いレンギョウを⑤と同じ場所に少し高めにさして完成。
[花ごよみ]