初夏を思わせるこの季節のノースウエストは、ここそこにシャクナゲが咲いています。今回使うのは西洋シャクナゲといって、日本産のものより花が大きく豪華な赤のふちどりの花材です。一枝でも、大量に使っても持ち味を生かせます。枝はためがききませんが自然の曲がりを利用します。今回はヒマラヤスギ(Deodara)の緑で線の面白さを出し、シャクナゲは色として中央に配します。高めの投げ入れ花器ですっきりとしあげましょう。
花材:
ヒマラヤスギ3本、西洋シャクナゲ2輪付き1本
花器:
ガラストール投入れ
生け方:
- 円の花器の口元を分けるために、上から1cmのところに枝で一文字で横に通す。全ての加重がこの一文字にかかるので、枝の強いもので一文字を作りますが、ガラス花器なので、充分注意をします。
- 動きのあるヒマラヤスギを、左側45度まえに突き出し、①の一文字の枝に引っかけて留める。
- 長めのヒマラヤスギを選び、前方に垂らし右からやや左寄りに流す。この時、口元の①の一文字に枝元を同じように引っかける。
- 短めのヒマラヤスギを、右側45度にはりだし、後ろ側に同じく短めのヒマラヤスギを奥行きで出す。
- 中央に西洋シャクナゲの2輪つきを縦に立てて挿し、完成。この時、同じく①の一文字に引っかける。
[花ごよみ]