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全米の新型コロナ情報が丸わかり! 「在米邦人・日系人向けCOVID-19 関連ポータル情報サイト」

7月、全米における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の関連情報を日英両語で届ける「在米邦人・日系人向けCOVID-19 関連ポータル情報サイト https://jcc-us.org(以下JCCポータルサイト)」が始動。共同運営するのは、アメリカ在住の日本人、日系人の暮らしをサポートすべく活動する全米日本商工会議所・商工会団体です。活用方法や開設に至った背景について、同団体委員長の冨田裕司さんに話を聞きました。

JCCポータルサイト<a href=httpsjcc usorg target= blank rel=noopener>httpsjcc usorg<a>

全米日本商工会議所・商工会団体が集まり2014年から始まった委員会組織では、全米17の日本商工会議所、商工会が四半期ごとに情報や課題の共有を行っている。シアトル日本商工会(春秋会)も参加団体のひとつだ。JCCポータルサイトでは主に、変異ウイルスやPCRテストを含む新型コロナの情報、在米日本人医師情報、ワクチン情報、日米両国の渡航制限情報のリンクを網羅し、日米両政府や医療機関などから公式に出されている情報元がまとめられている。

「コロナ下で全米各都市の日本商工会議所、商工会からヒアリングをしたところ、米国内の感染状
況や日米両国の入出国管理情報などについて、検索して信頼できる情報にたどり着くのが困難との
声がよく聞かれるとのことでした。そこで立ち上げたのがこのサイトです」と、富田さんは説明する。

制作には日本の外務省による支援プログラム「海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事
業」からの予算が活用され、技術面はKDDIアメリカが請け負う。コンテンツは分野ごとに全米各都
市の日本商工会議所、商工会がそれぞれ担当している。

たとえば、日本人医師情報のページでは、多くの感染症医が活躍するヒューストンから、日本人医
師による勉強会の動画や資料のリンクが紹介されるという具合。「日米両政府や医療関係者からの情報を見つけやすくし、より正しい知識を身に付けられるようにするのが狙いです。多くの方に役立てて欲しいですね」と富田さん。次々と多方面から最新情報が出る中、サイト内のリストも日々更新されている。運営は来年以降も続けられる予定だ。

世界的パンデミックとなって早1年半。ワクチン接種が始まったものの、今年に入って変異ウイルス
はますます猛威を振るうようになり、ネット上には多くの誤情報も出回っている。氾濫する情報に惑わされず、正確な情報を入手するためにも、まずはJCCポータルサイトをのぞいてみてはいかがだろう。

冨田裕司(とみた・ゆうじ)

北カルフォルニア日本商工会議所(JCNCC)理事兼、全米日本商工会議所委員会委員長。ミノルタ株式会社(現コニカミノルタ株式会社)に入社後、1999年よりベイエリアに駐在し、米国研究開発会社社長に。2016年9月に独立してトミタ・インターナショナルを設立。2001年からJCNCC 会員となり、2012年、13年、17年度には会頭を務めた。