人形劇の公演
寄稿:竹澤幸恵(耳文庫)
「チョン、チョン、チョン・・・・チョン!」拍子木の音が鳴りやむと、人形劇の小さな舞台の幕が開きます。幕の向こうには、好奇心いっぱいのキラキラと目を輝かせたたくさんの子どもたちが待っていてくれます。
シアトルの子どもたちの笑顔と多くの方々 に支えられながら、耳文庫は、おかげまで今年の7月に20周年を迎えることができました。この場をお借りしまして、いつも会場に足を運んでくださる観客の皆さま、私たちに活動の場を提供してくださっている各教育機関やイベ ントの関係者の皆さま、そして、今でも多くの子どもたちに親しまれている作品の制作、活動にご尽力いただいた、旧メンバーの方々に心よ り厚くお礼申し上げます。
今日では、耳文庫=人形劇と読み聞かせのグループとしてご存知の方も多いことと思いますが、元々は1997年に日本語での朗読のボ ランティアグループとして、対面朗読や、高齢者の方や視覚障害のある方など、本を読むことが困難な方のために録音し、配布するという活 動から始まりました。そして2006年より、日本の昔話を中心とした人形劇の活動を始め、それと並行しながら、シアトルの公立小学校での定期的な読み聞かせも継続して活動し、現在に至っています。
今まで止まることなく歩んできた私たちですが、昨年度は初めて公演活動を少しお休みさせていただきました。時代もメンバーも少し ずつ移り変わり、今後も多くの方々により楽しんでいただくために、一度立ち止まって、全く新しい形の作品作りに集中してみようという 試みからでした。その間、「あーでもない、こーでもない」とさまざまな模索を続けていました が、少しずつ少しずつ、メンバーたちのたくさんのアイディアが結集されて、ご家族で楽しんでいただける新しい作品へと仕上がってきました。耳文庫20周年記念作品として、子どもたちの笑顔を思い浮かべながら、この秋お披露 目を目標に制作をがんばっていますので、どうぞ楽しみに待っていてくださいね。
また耳文庫では、お手伝いをしてくださる方 も随時募集しています。演劇、音楽、クラフト、 お裁縫が好きな方、読み聞かせに興味のある方、皆さまのいろいろな趣味を生かせる場所で す。未経験の方も、少しの時間のお手伝いも、 見学も大歓迎です!ご興味のある方は、お気軽にmimibunkosea@gmail.comまで、いつで もお問い合わせください。
これからも、耳文庫は親子で楽しんでいただける楽しい空間作りを目指して、人形劇、読み 聞かせ、そして音楽などを取り入れた新しい企 画にも積極的に取り組んでいこうと思います。また近いうちにシアトルのどこかで、みなさん の笑顔にお会いできる日をメンバー一同、心よ り楽しみにしています!今後もご支援よろしくお願い申し上げます。 新作の最新情報、今後の公演予定など、耳文 庫のフェイスブックなどで随時更新していきます。どうぞお見逃しなく!
フェイスブックページ:mimibunkoseattle