ミラーみつこさんに聞く、アメリカの住宅ローン入門101

ディレクターズ・モーゲージ ミラーみつこさんに聞く
アメリカの住宅ローン入門101

アメリカでこれから長く生活していくと決まったら、家を買うという選択肢も気になってきますよね。「大きな買い物だし、アメリカのお金のシステムもわからない」と、不安でいっぱいの皆さんに、初歩の初歩から住宅購入にまつわるお金についてプロが解説します。

家を選ぶその前に、まずは「お金の計画」から！

アメリカの不動産情報に出てくる「モーゲージ」とは一体なんですか？

実はフランス語からきている言葉なんですよ。日本語では「住宅ローン」。家を担保にローンを融資します。

「さあ、家を買おう！」と決め、モーゲージを組みたい場合、何から始めれば良いですか？

家を買う決心をしないとモーゲージの相談をしてはいけないように思うかもしれませんが、実はお金のプランを立てるだけでも、とても時間がかかるケースはよくあります。モーゲージの相談に来た方で、家を買う準備が整うまでに、1年かかったという例も実際にあります。その方の場合、クレジットスコアが良くなかったんです。スコアを良くするためのアドバイスができますので、早めに相談してもらえるといいですね。

モーゲージを組むための必須条件はありますか？

収入はもちろん、最低2年の就労経験が必要です。新卒では難しいのですが、医師や看護師などの専門職だと、学校に通っている期間も職歴として数えられることがあります。その場合、卒業後に給与明細が出た時点でモーゲージが組めます。駐在員の場合でも、就労ビザさえ持っていれば大丈夫。向こう3年はアメリカに滞在するのであれば、永住権がなくともモーゲージは組めます。

「外国人」だからこそ要注意。タンス預金は困っちゃう!?

モーゲージを組む際に気を付けたいことはありますか？

家を購入する際、最初に頭金とクロージング・コストがかかりますが、お金の出どころをきちんと説明できないとローンが下りません。マネー・ロンダリングなどの犯罪防止ですね。だから「タンス預金」のお金はすごく困るんですよ。たとえば、日本で親からもらったお金だとか、日本で貯金していてアメリカの銀行に記録のないお金とかですね。

対処法はありますか？

はい、あります。前もってアメリカの銀行に移しておくことで、バンク・ステートメントを作ることができます。家を買う2、3カ月前に相談してもらえると、そういった「裏技」を教えられますよ。お金の話は、わからないと不安になると思います。どんなことでも早めに、信頼できる専門家に相談にするのが成功のカギとなります。

知っておきたい、モーゲージのキーワード！

図解！時系列で見るモーゲージ計画
〜成功のためのプランニング〜

１、漠然とでも、家の購入について考え始めたら…

２、遅くとも、購入の２、３カ月前にはモーゲージの相談に行きましょう。

３、プリ・アプルーバル・レターを出してもらいます。この段階で予算が決まるので、家探しを始めましょう！

４、不動産エージェントと会う。お気に入りの家を見つけよう！

５、プリ・アプルーバル・レターを持って、希望する物件の売主に購入申し込みをします。

６、エスクローによる手続き・契約期間（30〜40日間）を経て…

愛しのマイホームへ！！