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マイホーム購入編 ~ シアトル不動産情報2021年版

マイホーム購入について、トロンソン紋子(あやこ)さんに聞く

初めてのマイホームを購入したい!契約までの流れは?

まずは信頼できる不動産エージェントを探し、購入の目的、物件の条件や優先順位、希望する入居時期と価格帯、ファイナンスの状況などを相談します。そして、「レンダー」と呼ばれる融資を行う金融機関に借り入れ可能な住宅ローン額を確認し、購入予定額と住宅ローン額を記載した「プリ・アプルーバル・レター」を作成してもらいます。買いたい物件にオファーを入れる際にはこのレターが必要になりますので、金融機関による融資額が明確になって初めて、物件のリサーチと見学の準備が整ったと言えます。

2月8日現在販売中のマイクロソフト本社に近いレドモンドの物件14エーカーの土地の広さが魅力

その後、購入可能な価格の範囲で物件をリサーチし、見学を開始します。購入したい物件が見つかったら、オファーを作成して売り手側に提出。最終的に双方の合意が成立すると、エスクロー開設となります。以降、売買契約成立まではエスクロー業者が間に入り、手続きが進められます。買い手は住宅ローン申請、不動産価格が適切かどうかを評価するアプレイザル、そしてインスペクションと呼ばれる住宅診断などを行います。修繕の必要性などが発覚した場合は、売り主にリクエストする機会があります。住宅ローンが承認され、書類に署名後、頭金をエスクローの指定口座へ送金(もしくはチェックを預ける)し、融資と所有権移行が登記されるとクロージング(物件の引き渡し)となります。

持ち家の住み替えとなる場合、新規物件購入時に気を付けたいことは?

現在の不動産市場は流れが早く、申し込みが殺到している状態です。住み替えの条件により多少の違いはありますが、自宅の売却によるお金で購入を進めていく場合、自宅が売れてから購入プロセスが始まる「コンティンジェンシー・オファー」を希望する方は要注意。本来は主流の方法なのですが、売り手にとってはその分デメリットが大きいので、今のマーケットではなかなか受け入れてもらえない可能性があります。

ウッドデッキ付きの物件なら家族で過ごす時間がより快適に

最近は自宅の売却後、アパートなどにいったん移り、住宅ローンを組んで購入する方が増えています。売り手市場では、人気物件にオファーが殺到し、申し込みを受け入れてもらえないケースもあるので、少し余裕を持って住み替えのための家を購入するように、プランを考えていく必要があるでしょう

マイホーム購入のタイミングとして、2021年は買い時?

金利が前年度同様に低くなっており、また雇用もコロナ禍にもかかわらず増えています。その結果、シアトルを含むワシントン州西部は全体的に不動産価格が上がっています。現在までマーケットに出回る物件の不足が続いていますが、大変な今の時期だからこそ、自身のため、家族のために、マイホームを購入したいと考える方が多いのも事実です。マイホーム購入のタイミングは、やはり買い手がそう決めた時なのだと思います。

憧れの緑豊かなロケーションにある一軒家

もちろん、不動産市場には浮き沈みがあります。何年も上がり続けていますが、またいつか落ちるかもしれません。それは誰にもわからないことです。ただ、家族と過ごすおうち時間が増えた今を大切にしたいと考えるのであれば、まさにマイホーム購入のタイミングなのではないでしょうか。

人気のある物件に申し込みを入れ、それが受け入れられるというのは、たやすいことではないかもしれません。しかし、その物件の購入に十分な財力と気持ちがあるのであれば、売り手側に受け入れられます。そのために必要なお手伝いをするのが不動産エージェントです。まずはご相談ください。

トロンソン紋子(あやこ)さん
ワシントン州公認不動産取引士。広島県出身。相愛大学人文学部卒業後、アート・インスティチュート・オブ・シアトルで2000年からグラフィックデザインを専攻。オンライン・ショップ運営と広告デザイン業務を通してクライアントとの関係性の大切さを学び、プロモーション・スキルを生かして不動産エージェントに転身。キング郡、スノホミッシュ郡、ピアース郡での過去4年間の実績は個人で165件以上、チームで200件以上。

■Better Homes and Gardens / Macy & Co. (Ayako Tronson)
425-681-4165
ayako@macyandco.com
www.ayakotronson.com


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