今回は、「APEX AUTO SERVICE」代表の松田栄蔵さんにお話を聞きました。
Q.先日友人が車を購入しました。車の知識が全くないので、何が何だか分からないと言っていました。何が良いか悪いかの判断は難しいと思いますが、今後購入する方のために、参考までに「絶対に買ってはいけない車」の条件を教えてください。
個人売買の場合、購入する相手の免許証を確認し、写真やコピーを必ずとってください。免許証を出したがらない相手からの購入はおすすめしません。手違いで盗難車を知らずに購入する可能性があるからです。
書面をチェックする時、以下のような車は注意が必要です。
- タイトル(権利書)がない車
- タイトルに記載されている名前と売り手の名前が違う時(盗難車の可能性があるので要免許書確認)
- タイトルのVIN(車体)ナンバーとフロントウィンドウの左側にある車体番号が違う時
- タイトルにRE-BUILDと書いてある車(事故で廃車扱いになった車なので安全上に問題がある可能性あり)
- エミッション(排ガス)テストPASSの署名がない車(又は、排ガス テスト合格の用紙が無い車)
- 整備記録がない車
車体をチェックする時、以下のような車は注意が必要です。
- トランクorカーゴルームのカーペットをめくった時に湿っていたり濡れている車(事故車の可能性あり)
- 以下の警告ランプが点灯している車
- -ABSのランプ
- -Check Engine (エンジンに不具合が発生している)
- -Maintenance Require (メンテナンス不足が発生している)
- -Service Engine Soon (機関上に不具合が発生している)
- -Chargeやバッテリーのマーク(発電に不具合が発生している)
- -Break(ブレーキに不具合が発生している)
- -トラクション(滑り止め装置Track)ランプ
- Water Temperatureのメーターが60パーセント以上に上がってしまう車、またはエンジン水温警告灯が赤くなっている車はオーバーヒートを起こしている可能性がある
テストドライブ中に以下の症状が出る車は注意が必要です。
- 運転している時にハンドルがぶれる車
- ブレーキの効きが悪い車orブレーキペダルを深く踏まないと止まらない車
- ブレーキを踏んだ時にハンドルがぶれる車
- まっすぐに走っている際に、ハンドルの角度がずれている車
また、テストドライブ後に以下の症状が出る車は注意が必要です。
- 車の下からオイルや冷却水などが漏れている車
- 走行中の室内にガソリンの匂いがする車
以上が「絶対に買ってはいけない車」の条件です。車検制度が全く無いアメリカでは、中古車購入は大変難しいです。プロにBuyres inspection(購入前点検)をしてもらうと良いでしょう。
盗難車の売買やブローカー行為がとても増えていますし、テロリストへ自動車が渡らないように法整備強化がされています。しっかり注意しましょう。この情報は基本的な話で、すべてではありませんので、他にも注意すべき項目がたくさんあります。参考程度ですが、皆様の車購入のお役に立てればと思います。
松田さん、貴重なお話をありがとうございました!
Matsuda Corporation of US APEX AUTO SERVICE
Eizo Matsuda
13210 1st Ave. S. Burien, WA 98168
☎︎206-767-0717
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