今回はシアトルの法律事務所「グレガ・ロウ・グループ(Grega Law Group, P.S.)」のアンソニー・グレガ弁護士に、事故後にやってはいけない誤った行動についてお話を聞きました。運転する人はもちろん、同乗者も知っておきたい情報ですね。事故の際はドライバーは気が動転しているので、周りのサポートが不可欠です。
①その場で「 すみません(I’m sorry)」と言う
ワシントン州の法律では、謝罪は過失を認める証拠となってしまいます。日本にいる感覚で「すみません」と言うのはやめましょう。その事故が自分の過失によって起こった場合でも、断じて言わないで下さい。
②警察に通報しない
事故でケガを負った時は、必ず警察(911)に連絡しましょう。相手の運転手が「警察には連絡しないでほしい」「自分が全て責任を持つ」と言ってきた場合であっても警察を呼んでください。自分の保険が適用されるためには、事故の裏付けが必要です。事故の詳細を記録してもらうことが、自分の権利を守る最善の方法になります。
③すぐに病院に行かない
事故が起きて数週間も経ってから、ケガをしたと相談してくる方がいます。治療に行かなかった理由は「放っておけば回復すると思った」「近くに医者がいない」「医療保険に
入っていない」など。しかし事故後すぐに医師の診断を受けなかったことで、治療に関する保険料を保険会社に請求できなくなる可能性があります。
④適切でない病院に行く
かかりつけの医師(ファミリードクター)に診てもらうのがベストですが、そのような医師がいない場合はどうすればいいのでしょうか。病院によっては過度な通院を薦められたり、不必要な治療をされる場合もあります。その場合は十分な保険料を受け取れない可能性があります。
⑤弁護士に連絡せずに、記録書類を提出する
保険会社に損害の情報を提出する時に、間違った対応を取ってしまうと後の結果に大きく影響します。ここは弁護士に頼るのが一番です。特に相手側があなたの請求を処理する過程で記録書類が必要だと言ってくるケースがありますが、自身の判断だけで書類を渡してはいけません。
弁護士というとカタくて真面目なイメージがありましたが、グレガさんはとっても気さくでユーモアのある方でした。事務所には日本語スタッフもいます。困った時はひとりで悩まず、すぐにお電話でご相談ください。初回の相談は無料です!
Grega Law Group
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