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第18回 高齢者向け施設への入居、親にどうやって切り出せば?〜日本の親は大丈夫? アメリカからの遠隔介護

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高齢者向け施設への入居、親にどうやって切り出せば?

コロナ禍も落ち着きを見せ、日本へ一時帰国する人が増えてきました。久しぶりに会った高齢の親の身体の状態や生活の様子から、何か起こったときや緊急時の対応を心配し「施設に入居してほしい」と願う声を多く耳にします。今回は日本の高齢者向け施設の種類と施設への入居について親にどのように切り出すか、そのポイントを紹介します。

日本の高齢者向け施設は種類がたくさん!
サービスや入居要件で大きく分けると5種類

超高齢化社会となった日本では、高齢者向け施設や住宅は増え続け、日本全国に4万件以上の施設があり*、サービスの種類や入居要件によって大きく5種類に分けられます。

これらは受けられるサービスもさまざまで、入居者の希望に合わせて選ぶことができます。

親に施設入居の話をどのように切り出すか?
ポイントは3つ

遠方に住むなどの理由で、親が急に倒れたときにすぐに駆け付けることができない方から、夜間や緊急時でも親が安心して暮らせるように「施設に入居してほしい」という声を多く聞きます。それと同時に、「施設入居のことを親に切り出すのが難しい」との声も。そんなときは、次の3つのポイントを取り入れてみましょう。

季節を理由にする➡「夏の猛暑を乗り切るため」「極寒の冬を安心して暮らせるように」など
親の希望を最優先して、話のスピードを合わせる ➡ゆっくりと話して、必ず親の意思を確認しながら進める
感情を入れずに話す ➡感情的にならずに冷静に優しく話す

心配なあまり、急ピッチで話を進めようとしたり、「どうして分かってくれないの!」などと感情的な口調で話すと上手く話が進みません。また、意思や希望をその都度確認することにより、「自分で選んでここに来た」と親も思えるようになります。深刻に話すのではなく、季節を理由にして軽やかに優しく話すと最初の一歩を踏み出しやすくなります。

遠く離れているからこそできることが、必ずあります。親も自身も、これからの人生、より良い選択をしていきたいですね。

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毎月第4木曜日サロンドハース・ウェビナー
第41回
「もしかして、日本の実家が空き家?
ご近所に迷惑かけているかも」

6月27日(木)6pm~7pm
料金:$10(経費を除き子ども&シニア支援団体に寄付される)
※令和6年能登半島地震の被災地への支援:下記サイトからの申し込み
1件当たり1円を寄付
*参加者には後日、アーカイブと講師が使った資料をプレゼント
問い合わせ:hearth777@gmail.com
詳細:https://peatix.com/event/4005779/view

参考文献


第2パラグラフ:日本全国に4万件以上の施設*があり *2019年10月1日時点
文美 横畠
■一般社団法人Hearth(ハース)代表理事。国際介護アナリスト。ベネッセスタイルケアにて高齢者住宅の立ち上げや広告宣伝等に携わった後、41歳で退社し、夫婦で7カ月かけて世界各国の高齢者施設200カ所以上を訪問。これまでに取材した高齢者やその家族は2,000人を超える。「介護を通じて日本と世界を幸せに」をモットーに活動中。 サロンドハース salon_de_hearth