オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
人は生きていく過程で自然と自分の役割が見つかるもの。また、その役割が明確であったなら、必ず道は開けるのです。
シアトルの皆さん、こんにちは! 日本は早々の梅雨明けと耳にしたのに「梅雨明け宣言詐欺か!」と訴えたいほどの雨が続いていました。そして、衝撃的な事件も……。その話は次回に回します。
こんな時だからこそ、ということで今回のコラムでは「夫婦っていいな」と思える内容をお届け。内助の功をきっかけに薬膳料理研究家として羽ばたいている女性を紹介します。
桒山直子さんは1973年に東京で生まれました。転勤族だった父親に付いて転校生人生を送りますが、「お友だち作りがうまくなった!」と、直子さんは至ってポジティブ。こんな興味深いエピソードもあります。横浜から会津若松に転校した時には、自己紹介で挨拶をすると、直子さんの標準語に転校先の子どもたちから「変わった言葉を使う」との声が上がったそう。いつも会津の方言で暮らしている子どもたちには不思議だったのでしょう。そんな頃から直子さんは「人に違いがあって当然」と知っていたのかもしれません。外向性や社交性も育まれていきました。
直子さんは25歳で結婚し、息子2人を授かります。専業主婦として家族のサポートを続けていましたが、ある日、根っからの企業戦士だった夫が過労で倒れてしまいます。病はメンタルにまで及び、半年の休職を医師から告げられます。
これには夫婦で途方に暮れたはず。実際に経験した本人はさぞ大変だったかと思います。しかし、「転機は好機!」。ワタシの提唱する人間学、「13導」でいうところの4番「クリエイター」の直子さんはブログなどを読みあさり、博学多才を発揮して心療内科に通う夫のために「薬だけに頼らない」食生活を追求しました。
そう! 努力すれば神さまがちゃんと見ているのです。薬は最低限しか出さないドクターとの縁にも恵まれ、薬漬けになることなく、薬に頼らずの姿勢から夫婦で目覚めたのが漢方。そうして「薬膳」という、その人の体質に合い、旬を取り入れた食に魅了されていきます。妻として母として、家族を食で支えられるのは一石二鳥と薬膳に親しむ日々でしたが、改めて調べてみると薬膳の料理教室が見当たらない。そんな気付きから、直子さんが薬膳の第一人者になる道は開かれていったわけです。
日本中医学院(旧・国立北京中医薬大学日本校)認定校で薬膳を学び、国際中医薬膳師としてのキャリアをスタート。料理教室などを開催してメキメキと経験を積んでいき、今年に入って名古屋市白壁にオープンした「GOOD FOOD MARKET」(http://goodfoodsmarket.autos)という、食のセレクトショップとでも言うべき店の中の「はしの・くに」で総菜や弁当の製造を担当しています。無農薬・無添加の調味料とオーガニック食材、さらに直子さん自家製の発酵調味料を使い、安心して食べられる料理を提供。食を通してあらゆる「懸け橋」となる! そして、世の中の素敵を増やしていく取り組みにこれからも乞うご期待、です。
皆さんに伝えたいのは、直子さんは薬膳を学んでからも舅の介護に携わり、活動を停止した期間もあったというコト。子育てや親の世話などで、なかなか自分の計画通りに仕事ができないという場合も、直子さんのように目標さえしっかりしていれば、形態が変化しつつも、起業はできるのです。
実はワタシが水面下で進めているコミュニテイー「COPTA(コプタ)」の局長を直子さんにお願いしているのですが、この店の2階にあるカフェ・スペースでやればちょうどいいのでは? 女性たちが集まり、ランチをしていろんなコトを学んでいく、そんな姿が見えるようです。直子さんのお役割に乾杯!