オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
〜 日本の老舗、世界へ 〜
シアトルの皆さん、こんにちは! 夏到来ですね~! 日本に帰省する方も多いのではないでしょうか?
というわけで、今回は日本の氏神とも呼ばれる「神宮」のある聖地、三重県伊勢市にスポットをあててみます。
そこで! ご登場いただくのは、約300年の歴史ある老舗「赤福」の女将で、年間を通して多くの人が訪れる、おかげ横丁運営会社「伊勢福」の代表も務める濱田朋恵 さんをご紹介します。
◀︎ 株式会社赤福第11代女将兼おかげ横丁運営会社「伊勢福」代表の濱田朋恵さん
赤福:www.akafuku.co.jp
伊勢福(おかげ横丁):https://okageyokocho.com
五十鈴茶屋:www.isuzuchaya.com
さて、歴史ある老舗和菓子店の女将なんて聞くと、敷居が高くて……、と思うかもしれませんが、朋恵さんはこのゆるキャラミヤザキの友人であるくらいなので、大変気さく。
以前、失礼を承知で、「このような老舗によくぞお嫁に来たね?」と尋ねたことがあります。朋恵さんは、それこそ海外からの観光客にも大人気の忍者の里、伊賀に生まれ育ち、大学時代は京都と、伊勢とは縁遠いところで過ごしてきました。そのため赤福餅という名前は知っていたけれど……。程度の認識だったようで、赤福顧問である濱田典保 さんと出会った頃は、こんなに大きく著名な会社だとは知らなかったそう。ある意味映画のような恋愛&結婚のストーリー。というところが、私の個人的な推しポイントでもあります(笑)。
そんな彼女は日々切磋琢磨して、常にバージョンアップを繰り返す努力家。私の提唱する人間学「13導」では2番の「決断する人」です。この決断者はとにかく成長し続けるという資質を持っており、朋恵さんは、それを証明してくれているかのような人。
嫁に来た当初、本店の朝の火は代々女将が灯すものというしきたりを知った朋恵さんは、神宮参拝客を迎えるため5時に開店する赤福本店の釜に、朝4時半に火を灯すことを始め、現在も続けているという。私にはできん!(笑)
最近では「おかげ横丁」に、日本人だけでなく、海外からも多くの人が訪れるようになったそうです。というのも、横丁に行けば美しい街並の中で「食」と「工芸」と「芸能」といった日本の伝統を肌とココロで感じられるから。
「おかげ横丁」の人気について、横丁通の私がお伝えしたいのは、ただの観光地と言ってしまいたくない、ほかに類をみないほどのこだわりを持った理念で運営されているということ。ずばり、食をとっても、建物一つとっても「本物を感じられる」。そこが、訪れた人を魅了するのだと思います。
そんな女将が最近進めているコト。「日本の伝統を世界に伝えたい!」聖地とよばれるこの伊勢を通して、日本の伝統を海外、そして若い世代に伝えていきたいと。
先に書いたように、最近は海外からの観光客が増えたものの、受け入れ体制がまだ弱い。その対策の一つとして三重大学の留学生アテンドツアーを実施。学生たちは伊勢の「神宮」の意味や歴史を初めて知り、大好評だったそう。
そして、自国の言語で伊勢のことを伝えていけるよう、外国人の雇用やインターンシップ制度を導入し、ネパール人やベトナム人を採用するなど、「おもてなし」のココロはとどまることを知りません。
それだけでなく、赤福の基本は餅屋。海外の人や若者に受けいれてもらえる餅菓子の制作にも力をいれています。赤福本店に隣接する「五十鈴茶屋」では、赤福以外の菓子も食せるので、訪れた際は堪能してみましょう。
人には今世のお役割があります。女将を知れば知るほど、人には適材適所があるというように、このポジションは彼女にしか成し得ないなと、ココロからそう思います。これからも日本と世界の架け橋として活躍してください。女将のお役割に拍手!
というわけで、この夏伊勢に訪れたらぜひ参拝の後に「おかげ横丁」に行って、日本文化に触れてみてください。最後に! 夏限定、赤福氷もお試しあれ!!