オリジナルの人間学「13導」に基づき、あなたのお役割、さまざまなお悩みへの解決法、うんちくなどなど、お役割鑑定士のみやこさんが語っていきます!
シアトルの皆さま、明けましておめでとうございます。いよいよ2022年ですね。「新年は何を書こう?」と思いをめぐらせてみたところ、「こんな経営者が面白い」シリーズは前回に引き続きお休みしまして、みやざきのうんちくを勝手に語りたいと考えました。わが家に毎月届くJAFの会員向け機関誌に、車好きで知られる松任谷正隆さんのエッセーがあるのですが、このカーライフについての自問自答がとても面白くて、まねしてみたくなった次第です(笑)。
さて、私の職業はお役割鑑定士です。名付け親は、古舘プロジェクト代表を務める伊藤滋之さんと、『ボクの妻と結婚してください。』で有名な樋口卓治さんという、放送作家のおふたり。占術というくくりでなく、人の役割に特化した人生のコーディネーターに、との思いが込められています。うちの経理のお姉さんも、「こんなピッタリな職業名はない」とキッパリ言います。中小企業または個人事業の方からの相談を受け、悩みを解決するのがチームの仕事。そんな中でもやはり葛藤するコトがあるわけです。お題を付けるならズバリ、「なんでみんな、自分が嫌だったコトを繰り返すのか?」
自分がされて嫌だったことをまたしている人間関係の構図を目にするたびに、葛藤をするワタシがおります。たとえば、上司のパワハラがひどくて人が辞めてしまう。こんな会社の体制ではダメだと意見をしていた若者が上司側に回ると同じコトをしている……。自分たちが苦労してきたコトを同じように味わい、はいつくばって上がって来いと言わんばかり。あんな役員にはならないと言っていた人が、役員になったら守るものが部下でなくて自分の地位に変わる。
そんなコトを目の当たりにして、「ほら、みやざきさん。結局のところ会社は変わらないでしょ?」と問われると、気合いを入れて取り組む私も凹んだりするわけです。一方で、「うちの会社は変わったよ」と感謝してもらえるコトもある。結局は人の受け取りようなのかもしれない。お役割鑑定士は魔法使いではないので、変わろうと思う人とそうでない人の違い、とも思います。
人間には「言葉」という伝えるすべがあり、それは魔法に匹敵すると私は考えています。何事も言葉次第という、そこだけは引き下がれません。いつも怒っている人がいるけれど、怒らないで言葉を発したら良いのにな、と思います。同じ言葉でも、思いやりを付け加えるだけでミラクルな言葉に変化するもの。
例として、「レベル」という言葉を挙げてみます。「君はレベルが低い」と言わずに、「期待している」と言う。感情的に怒る前に、ひと呼吸置いて「なぜ、相手がそうしたのか」を、もっと具体的に落とし込んでみる。ミスをしたとしても、すでに反省している人間に塩をすり込む必要はないのではないか、と思うのです。そうは言っても、自分のクセは自分では見えないものなので、時にちょこっと自分をリサーチすると良いのかもしれませんね。
そんな、えらそうに書いているワタシも、何かミスをすると無意識に「チッ!」と舌打ちしているらしく、娘から叱られています。リサーチするのは自分自身も、というわけですね。おあとがよろしいようで?