ゴールデン・レトリーバーのジョージー編
ワシントン州郊外で留学生を受け入れるホストファミリーの家の看板犬が、今年5歳になるゴールデン・レトリーバーのジョージー。2017年6月、生後約2カ月の頃にブリーダーから引き取られた。男の子のような名前だが、実は女の子。アメリカのロックバンド、TOTOの名曲「ジョージー・ポージー」から名付けられた。人懐っこく活発な性格で、初めて会う留学生にも物おじしない。かまってもらおうと足元へすり寄るかわいらしい姿に、来たばかりで緊張している留学生たちも思わず笑みがこぼれる。
そんなジョージーの1日はとても自由気ままだ。普段はリビングで寝ているため、朝の5時頃、ホストファザーが居間にやって来る物音でベッドから飛び起きる。日中は基本、ベランダで日なたぼっこ。たまに、ホストブラザーに遊んでもらうことも。
そして、お昼ごろ誰かが台所でサンドイッチを作っていると、香ばしいパンの匂いをどこからか嗅ぎ取ってキッチンに駆け付ける。うろうろしながらパンを狙う姿は、まるで狩りをしているよう。じわじわ獲物と距離を詰めるジョージーに、「あっち行ってて!」と追い払うが、数分後、懲りずにのそのそと戻って来る。少々諦めが悪いらしい。1秒でもパンから目を離すと、ほんの一瞬で奪われてしまうので要注意だ。
夕方になると、ホストファミリーと留学生たちがリビングに集まって夕食を食べ始めるが、どうやらジョージーは1日に2回のドッグフードだけでは足らない様子だ。体は大きいがまだまだ甘えたがり。大きなテーブルの下に潜り、少しだけでも分けてもらおうとひとりひとりを回って歩く。
きっとこれからも、変わらずこの調子でアメリカにやって来る多くの留学生たちを迎えるのだろう。時にハンターになり、時に甘えん坊になるジョージーは、今日もホストファミリーや留学生たちを癒している。
(ときこ/コビンクトン)
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