「今ドキ」から定番まで、人の数だけある部屋探し体験。ワシントン大学留学経験者の声を紹介します。
まるで恋愛のよう? オンラインでルームメイト探し
留学中、ホームステイ先からの引っ越し先選びに利用したのは、Facebookのルームメイト募集グループ。ワシントン大学に通う生徒が登録する招待制のものに参加した。ほかにも、地域ごとに募集グループが存在する。ルームメイト募集(長期・短期)から、一軒家の賃貸、リース引き継ぎなど、部屋探しに関するあらゆる投稿を見つけることができる。
オンラインでの部屋探しは、「何でも掲示板」で知られるCraigslistが有名だが、投稿者が見えるFacebookのほうが信頼度が高いと、最近は利用者が多いそうだ。「Roommate」「Housing」で検索をすると、そのグループが見つかる。
予算、立地、部屋の希望(個別バスルーム付き・共有バスルームなど)、入居時期など自分の希望に合う物件を見つけたら投稿者に連絡する流れ。内見予約をして、部屋を気に入ったら申し込む。
先に申し込んでも、ほかの候補者が選ばれることもあるし、人気の物件は競争率も高いので、迷っているうちになくなっていることも。希望する部屋の優先順位を決めておくと良いだろう。
ルームメイト探しは気力も体力もいるが、恋愛のようにほとんどが縁とタイミング。素敵な部屋にめぐり合えますように!(M)
人づてで部屋探し、それは異なもの味なもの
何事につけ「自己責任」の国、アメリカ。ここでは予想外で理不尽なことも多く、部屋探しも例外ではない。トラブル対応まで、とにかく自分で頑張る必要がある。
シアトルに来てまだ間もない秋のこと、ホームステイ先の長男が大学に入学した途端、パーティー・ピーポーに変貌した。週末ごとに爆音に悩まされ、こりゃたまらんとアパート探しを決意。突如、部屋探し浪人となってしまった。
まさにその翌日、たまたま友人の誘いでパーティーに参加し、そこで出会った日系2世のJ子に愚痴ったら、「そう言えば、友だちがアパートの入居人を探してるよ!」とのお言葉。世話好きのJ子のおかげで、あれよあれよと言う間に、下の階がカフェの明るいコンドミニアムへの入居が決まった。
家賃は破格。オーナーのGさんは日系ハワイアン3世でバリバリのビジネスマン。気前が良く、細やかな気づかいをしてくれる人だった。偶然の出会いがつないでくれた縁だ。
日本での部屋探しは、不動産屋を通して手頃な物件を内見というのが一般的だろうか。人とのつながりで部屋を見つけられるのは、ルームシェアやハウスシェアの文化が長いアメリカならではなのかもしれない。ちなみにこの4月末にはJ子の結婚式に出席する予定になっている。(H)