2月2日~5日にシアトル各所で行われたサケ・スクール・オブ・アメリカによる日本酒資格講座。その課外授業として企画されたタホマフジ酒造ツアーに、ソイソース記者も同行しました。
バラードにあるタホマフジ酒造で日本酒造りを行うのは、アンドリュー・ナイヤンズさん。蔵人としての道を志したのは、富山県にある富美菊酒造で日本酒造りを経験したことがきっかけだ。シアトルに戻り、ビール醸造所勤務を経て、2014年に念願の酒蔵を開いた。
「タホマフジ」とは、かつてシアトルに移り住んだ日系人たちが、マウント・レーニアを富士山に見立てて「タコマフジ」と呼んだことに由来する。看板商品である生原酒純米吟醸酒は、酒のみや般若湯(共に P12 参照)などシ アトル市内の飲食店で提供されている。
日本酒だけでなく酒粕も評判で、市内の魚屋、シアトル・ フィッシュ・ガイズでも純米酒と共にタラの粕漬けを販売開始したばかり。ツアー中、酒蔵で酒粕を試食したソイソース記者は、肌がツルツルになるという話題の美容効果を実感!
タホマフジ酒造ツアー 〜日本酒ができるまで〜
① 精米……日本酒の主原料は米!タホマフジでは精米された米国産カルローズ米を使用。
③ 蒸米……適量の水分を吸収させたあと、蒸す。
④ 麹づくり……蒸した米を、日本酒の元となる麹にする。
⑤ 酒母づくり……酒母は、アルコール発酵を促す酵母を大量に培養したもの。
⑥ もろみ発酵……もろみは日本酒になる前の状態。蒸米、麹、酒母、水を発酵タンク入れ、およそ20日から30日間かけて発酵させる。
⑦ 上槽……発酵が終わると、もろみを搾って、酒と酒粕に分離させる。
⑧ 貯蔵・熟成・調合……原酒を一定期間、貯蔵し熟成。味がまろやかになる。熟成した原酒は、各銘柄に合わせて調合。
⑨ 瓶詰め……できたお酒を清潔な瓶に詰め、加熱処理(殺菌、さらに保存性を高める)をして、完成!
WSET日本酒資格とは?
ワイン、スピリッツ、日本酒に関する世界最大の教育機関、ワイン&スピリッツ・エデュケーション・トラスト(WSET)が認定する日本酒資格。アメリカでは、ロサンゼルスに拠点を置くサケ・スクール・オブ・アメリカが、WSET公式認定校として全米各都市や中国で資格講座を開講している。基本を学ぶレベル1から、利き酒も含むレベル3まである。同校にはこのほか、焼酎アドバイザー、日本ソムリエ協会認定の「サケ・ディプロマ」などのコースも。講座は英語のみだが、日本人講師の宮城幸子さんに日本語で質問することもできる。日本酒に親しめる課外授業やセミナーも企画する。
◼️Sake School of America
☎213-830-9557、info@sakeschoolofamerica.com
ww.sakeschoolofamerica.com
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