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市川江津子さんの箱庭プロジェクト

シアトルから車で北へ約1時間半の小さな観光地ラコーナーにある美術館MoNA(Museum of Northwest Art)で、シアトルのアーティト、市川江津子さんの「箱庭プロジェクト(HAKONIWA Project -to touch & to be touched)」が開催されている。
ユング派の心理療法の一つ「箱庭療法」を意識して作られた作品で、会場には治療に用いられるのとそっくりの箱庭が3台、 部屋の中央に並んでいる。箱はもちろん、その中に置くために用意された小物もすべて市川さんが制作したもの。部屋の両側には、紙で作られた手、ピンポン玉サイズの吹きガラスの玉や、紙で作られた「石」、刷毛やシャベルなどが置かれ、来場者はそれらを使 って自由に遊ぶことができる。真っ白でさらさらの砂を触っているだけで、なんとなくわくわくしてくる。砂の間から見える真っ青な箱の色に海を連想させられるが、これも人によってイメージは変わるのだろう。市川さんは「手の大切さを意識するために、まず紙で作った手を砂場に立てて欲しい」と解説している。子どもだけでなく大人も童心に戻って時間を過ごすことができる、おすすめの展示だ。

Museum of Northwest Art
6月14日まで開催中
日・月 12pm~5pm、火~土 10am~5pm
入場無料
121 S. 1st St., La Conner, WA 98257
☎ 360-466-4446 monamuseum.org

ヒロコ・ムトーさんの朗読サイン会が開催

4月11日午後2時からシアトル紀伊國屋書店で、作家のヒロコ・ムトーさんによる朗読サイン会が行われた。これは先月出版されたばかりのムトーさんの著書『天使になったシュクちゃん』の発行を記念して、紀伊國屋書店シアトル店とソイソースが共催して行ったもの。本書は絵本形式になっており、朗読会では挿絵部分を大型スクリーンで見せながら、最初にムトーさんが日本語で、その後、ムトーさんの友人のショルツ悦子さんが英語で朗読した。店内を行く人々は足を止めて熱心に聞き入っており、涙ぐむ人も。
ムトーさんはこれまでに『猫の遺言状』『野良猫ムーチョ 心に吹く風』など猫についての本を著しており、自身が動物愛護家でもある。本書はペット好きの人にはもちろんだが、日本語を勉強中のアメリカ人にもおすすめ。サイン会ではアメリカ人の若い女性が並んでいた。紀伊國屋書店で取り扱い中。$19.85。